Xfer Records OTTの使い方【無料マルチバンドコンプレッサー】EDMで必須!

はじめに

シンセサイザープラグイン「SERUM」で有名なXfer Recordsから無料で提供されている
マルチバンドコンプレッサープラグイン『OTT』の使い方を紹介します。

目次

Xfer Records OTTの特徴

serumにも内臓されているOTTは、マルチバンドコンプレッサーとしては設定項目が少なく、
簡単に華やかで派手なトラックが作れるので特にEDMで多用されるプラグインです。

OTTの特徴と云える機能としてはUpwd/Dnwdがあります。
通常コンプレッサーはスレッショルド(閾値)を超えた音を圧縮するだけですが、
OTTはスレッショルド(閾値)から下がった音の音量を上げることが出来ます。

上記の機能を使用すると、マキシマイザーと同様を結果を得られるので
他の音よりも目立つ派手な音になるわけです。

こんな特徴を持つので、トラックをまとめたバストラックの他、
単一のトラックに対しても、音を目立たせる目的で使用できます。

Xfer Records OTTの入手方法

OTTは無料で提供されています。
Xfer Recordsのフリーウェア一覧からダウンロードできます。

Install_Xfer_OTT.exeの右側にあるDownloadをクリックします。
(VSTとAAXに対応しています)

右側にDownloadボタンが並んでいる

Xfer Records OTTの使い方

OTTの設定項目別に使い方を解説します。

Dpeth

左上のボリュームがDepth

コンプレッサーで云うとレシオにあたります。
初期状態では、100%に設定されれています。
コンプレッサーとしては掛かりすぎなので、基本的には100から下げることになります。


まだコンプレッサーの使い方に慣れていない方はとりあえずこの値を20から30%に設定してみて下さい。
自然なかかりで、他の音に比べて前に出てきます。
(0%にすると、コンプレッサーとして動作しなくなります)

Time

左上から2番目のボリュームがTime

コンプレッサーで云うとリリースにあたります。
スレッショルドを超えて圧縮された音に対して、どのくらいの時間圧縮するかの設定になります。


長く設定すると常に圧縮されることになります。
逆に短くすると、リミッターに近い動作となります(音の粒が揃います)。

In Gain

左上から3番目のボリュームがin gain

OTTに入力する音量(Gain)を調整します。

Out Gain

右上のボリュームがout gain

OTTから出力する音量(Gain)を調整します。
基本的には、OTTを無効・有効にしたときに音量差が無いよう、Out Gainを調整します。

スレッショルド

中央の色の濃い部分でスレッショルドが調整可能

中央レベルメーターの色の濃い部分をドラッグすると、スレッショルドを調整できます。

H/M/L

右に並ぶ3つのボリュームがイコライザー

右にあるH/M/Lのボリュームは、簡易イコライザーになります。
3バンドのレベルしか設定出来ないので、あまり使うことはありません。

Upwd

左下のボリュームがupwd

スレッショルドよりも下がった音をどの程度持ち上げるか設定できます。

Dnwd

右下のボリュームがdnwd

スレッショルドを超えた音をどの程度圧縮するか設定できます。

その他

お気付きかもしれませんが、コンプレッサーで云うアタックがOTTにはありません。
OTTではアタックが固定化されています。

DTMに必要なプラグインエフェクトは沢山有ります。
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Xfer Records OTTのサンプルトラック

Tranceの作り方で使用したトラックにOTTを適用してみます。

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BassをまとめたバストラックにOTTを適用しています。
(Dpethのみ30%で設定しています)

OTT未適用サンプル

OTT適用サンプル

如何でしょうか。
Bassにコンプレッサーが効いたおかげで一歩前に聞こえるかと思います。
高域がより目立つようになり、華やかになりました。


こんな効果を簡単に得ることが出来ます。

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エフェクターと共に導入してクオリティアップしていきましょう。

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最後に

Xfer Records OTTの使い方を紹介しました。
マルチバンドコンプレッサーは設定項目が多く複雑ですが、OTTは簡単な設定で華やかなトラックを作成できます。
無料でゲットできるので、一度試してみて下さい。

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