DAWのプラグインの多くはサイドチェインに対応しています。
今回はサイドチェインコンプレッサーを使ったテクニックやサウンドメイキングを紹介します。
サイドチェインとは
エフェクターが動作するトリガーをインサートしたトラックでは無く、別のトラックから入力することが可能です。
これをサイドチェインと云います。
![cakewalkでのサイドチェイン設定、ミキサーのsendsの右、+ボタンをクリックする](https://itdtm.com/wp-content/uploads/2021/06/01_side.jpg)
コンプレッサーの場合は、圧縮するのはインサートするトラックですが、コンプレッサーが作動するソースが別トラックとなります。
以降はサイドチェインコンプを使ったテクニックを紹介します。
サイドチェインダッキング
EDMではキックを際立たせる為に、同じ低域を担うベースをキックのタイミングで圧縮(コンプレッサーを作動)します。
このダッキングを実現するには、ベーストラックにコンプレッサーをインサートしサイドチェイン入力にキックトラックを設定します。
サイドチェインダッキングを使用すると下記サンプルのような効果が得られます。
ダッキングの詳細が気になる方は「サイドチェインダッキングのやり方」が参考になります。
![](https://itdtm.com/wp-content/uploads/2020/06/アイキャッチ-2-300x158.jpg)
ミックスでサイドチェインコンプ
例としてボーカルとオケをミックスする場合に、ボーカルが前に出てこない事があります。
この時、ボーカルの帯域とオケの帯域がバッティングしている可能性があります。
この場合は、ボーカルを前に出したいのでオケのトラックにコンプレッサーをインサートし、
サイドチェイン入力をボーカルトラックに設定します。
この設定をすると、ボーカルが歌っているタイミングでオケが圧縮されます。
ただ、普通のコンプレッサーを使用するとオケの音量が下がるだけなので、ミックスとしては微妙な仕上がりになってしまいます。
こういった場合には、マルチバンドコンプレッサーかダイナミックイコライザーを使用しましょう。
このエフェクターであれば、バッティングしている帯域のみ圧縮することが可能なので、違和感無くボーカルを目立たせることが出来ます。
![neutronイコライザーはサイドチェイン入力に対応しています。ダイナミックEQとして動作可能です](https://itdtm.com/wp-content/uploads/2021/06/02_eq.jpg)
最後に
今回はサイドチェインコンプを紹介しました。
コンプレッサー自体が少し複雑な効果ですが、サイドチェインを含めて是非マスターしてみて下さい。
曲のクオリティも確実に上がるはず!
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