オーディオインターフェイスの選び方【初心者向け】

はじめに

DTMを始めてみたい方、
どんな基準でオーディオインターフェイスを選べば良いか解らない方向けの記事になっています。

目次

オーディオインターフェイスとは

オーディオインターフェイスサンプル画像

オーディオインターフェイスを使用すると
・パソコンにマイクや楽器を接続して録音することが可能になる
・出力端子が複数あるので、モニター(ヘッドフォンやスピーカー)を切り替えることが可能になる

選び方のポイント

入力端子

入力端子数と入力端子の仕様がオーディオインターフェイスを選ぶ上で一番重要と考えられます。

ボーカル録音したい場合

入力端子数:1つ以上
端子仕様:ファンタム電源対応、マイクプリアンプ内臓

ファンタム電源はコンデンサーマイクを使用する場合に必須となります。
ボーカル録音では、いずれ高音質録音に対応するためコンデンサーマイクを使用するので、ファンタム電源に対応している事が重要となります。
(ファンタム電源で使用する端子はXLR(キャノン)端子と呼ばれます)

マイクプリアンプは小さい入力信号を増幅(調整)するために必要となります。
(マイクプリアンプが搭載されていないモデルは少なく、それほど気にしなくても問題ありません)

ギターやベースを録音したい場合

入力端子数:2つ以上
端子仕様:Hi-Z対応、マイクプリアンプ内臓

ギターやベースをマイクで録音する場合は、マイクを2本立ててスピーカーコーンの中心付近とエッジ付近等で録音しミックスすると本格的な音が録音可能です。
(プロっぽい音が録れる)

ライン録音する場合は、Hi-Z対応が重要となります。
パッシブタイプのギター、ベースは出力インピーダンスが高いので入力端子がHi-Zに対応している必要があります。
入力端子がHi-Z対応していなくインピーダンスが低い場合は、ギター(ベース)の高音域が削られモコモコした音になってしまいます。
マイクプリアンプについては上記「ボーカル録音したい場合」と同様です。

ドラムを録音したい場合

入力端子数:8つ以上
端子仕様:マイクプリアンプ内臓

機会はあまり無いと思いますが、ドラムを録音したい場合はとにかく入力端子数が沢山必要になります。
基本的なドラムセットは、バスドラム、スネア、ハイハット、クラッシュシンバル、ライドシンバル、ロータム、ハイタム、フロアタムの8つとなり、各楽器にマイクを配置するだけで最低8つの入力端子が必要となります。
実際は上記8つにオーバーヘッドマイクやルームマイクも配置したいので10本・・・と、欲しいマイクはどんどん増えていきます。

と説明してきましたが、
ドラム録音はマイクが沢山必要でコストが高くなる、マイキング(マイク配置)に知識と技術が必要、ドラムを録音するスタジオが必要、
と個人で録音するのは難しいので、レコーディングサービスを行っているお店、スタジオにお願いするのが現実的です。

まとめると
個人のDTM用途であれば入力端子は2つ程度で十分です。

出力端子

オーディオインターフェイスにはモニタースピーカー用の出力端子と、モニターヘッドフォンの出力端子の2セットは備えられています。
この最低限の2セットが備えられていれば個人用のDTMとしては十分です。
(最低限というだけあって、どのモデルでも上記2つは備えられています)

気を付けたいのは出力端子形状です。
出力端子形状はフォンタイプとXLR(キャノン)の2つがあります。
この形状を使用するモニタースピーカーと合わせておく事をおすすめします。
(スピーカーと端子形状が合っていなくても対応したケーブルを使用することで接続することは可能です)

XLR(キャノン)はバランス接続されているので、フォンタイプと比べてノイズに強く高音質と云えます。

パソコンとの接続端子

現状のオーディオインターフェイスはUSB接続とThunderbolt接続の2つに分けられます。
MACの場合、USB端子とThunderbolt端子が設定されていることが多いですが、
WindowsPCの場合はUSB端子のみの場合が多いです。
この点をお使いのPCを確認してチェックしましょう。

音質

ビットレートとサンプリングレートがオーディオインターフェイスのスペックシートに明記されています。
(24bit/192KHz等々)
数値が多い程、同じモデルであれば高音質の録音が可能と云えます。
同じモデルであれば・・・(大事な事なので)

実際は、音質は基板の実装部品、回路構成に依存するので
ビットレートとサンプリングレートがA製品のほうが高いのでA製品のほうが音質が良い! とは言えません・・・
ビットレートとサンプリングレートがB製品のほうが低いがB製品の音質が良いという事はよくあります。

その他

DSP機能の有無

DSP機能が搭載されているオーディオインターフェイスではPCの代わりにオーディオインターフェイス内のエフェクトを使用し、PCの負荷を下げることが可能です。

付属ソフトウェアの有無

廉価版のDAWソフト等が付属する場合が有ります。初めてオーディオインターフェイスを購入する場合は選考基準に入れると良いです。

おすすめオーディオインターフェイス

用途や重視するポイントを基準におすすめのオーディオインターフェイスを紹介していきます。

低価格高コスパ

STEINBERG UR22C

PC接続:USB 3.0(USB Type-C)
入出力:2 イン(内1つHi-Z対応) / 2 アウト
ビットレート/サンプリングレート:32bit/192kHz

最低限の機能を備えており、
実売価格は2万円を切っているので入門用に最適です。
入力はファンタム電源にも対応しているのボーカリストにもおすすめです。

付属ソフトに「Cubase AI」があるのでDTMがどんな物か本機で体験が可能です。

ギターベース録音向け

IK MULTIMEDIA AXE I/O

PC接続:USB 2.0
入出力:2 イン(Hi-Z対応)/ 5 アウト
ビットレート/サンプリングレート:24bit/192kHz

私が使用しているオーディオインターフェイスがこのモデルになります。
最大の特徴は入力インピーダンスが 1MΩ ~ 2.2kΩ までリニアに変更可能な事です。

他、出力の1つはHi-Z出力に対応していてギターアンプ等のリアンプが簡単に可能です。

前面が楽器録音用に特化していますが、背面にはマイク録音用にファンタム電源に対応したXLR端子を備えているので、幅広い使い方が可能です。
ギタリストやベーシストには一押しです!

高音質重視

RME Babyface Pro FS

PC接続:USB 2.0
入出力:4 イン(Mic、Line、Instrument対応) / 4 アウト
ビットレート/サンプリングレート:24bit/192kHz

コンパクトな筐体ですが、高音質で評判のモデルです。
プロの方でも使っている方が多いようで、宇多田ヒカルさんが使っている事も有名ですね。
価格が10万円程度と高いですが音質を求める方にはおすすめです。

最後に

今回はオーディオインターフェイスの選び方について紹介しました。
私はIK MULTIMEDIAの製品が好きなこともあってAXE I/Oを使用していますが、
ギター録音には凄く便利です。
また、IK MULTIMEDIA関連プラグインが付属する点もポイント高いです。

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