Stable Diffusionの画像生成時間に悩んでいる方、いらっしゃいますか?
こんにちは!novです。
画像生成するなら、生成時間が速いことに越したことはないですよね。
SDXL Lightningを使えば簡単に2倍以上の高速化が可能になるんです。
この記事では、SDXL Lightningチェックポイントモデルの使い方を解説します。
- SDXL Lightning Loraの使い方
- SDXL Lightning Loraの各設定値が画像にどのような影響を与えるのか
SDXL Lightningとは
SDXL LightningはSDXLをベースに低ステップでも高画質な画像が生成できるモデルです。
私たちのモデルは、 statusai/stable-diffusion-xl-base-1.0から抽出されたものです。このリポジトリには、1 ステップ、2 ステップ、4 ステップ、および 8 ステップの蒸留モデルのチェックポイントが含まれています。 2 ステップ、4 ステップ、および 8 ステップ モデルの生成品質は驚くべきものです。私たちの 1 ステップ モデルはより実験的なものです。
Hugging Face SDXL Lightningページ
SDXL Lightningの導入方法
チェックポイントモデルはHugging faceで公開されています。
モデルは生成ステップ数別に4種類が公開されています。
- sdxl_lightning_1step_x0.safetensors
- sdxl_lightning_2step.safetensors
- sdxl_lightning_4step.safetensors
- sdxl_lightning_8step.safetensors
1stepモデルが気になるかと思いますが、実験段階のモデルなのでおすすめしません。
画質と速度のバランスに優れたおすすめのモデルは8stepモデルです。
チェックポイントモデルの使い方やインストール方法については、以下の記事で解説しています。
SDXL Lightningチェックポイントモデルの使い方
基本的にその他チェックポイントモデルと使い方は変わりませんが、
画像生成時に以下の設定を行います。
- ステップ数を減らす(おすすめは8step)
- サンプラーをEulerに設定
- スケジューラをsgm_uniformに設定する
- CFGスケールを下げる(おすすめは1~3)
SDXL Lightningを適切に使用するにはサンプラーとスケジューラの設定が必要になります。
AUTOMATIC1111ではVer1.9からスケジューラの設定が可能になったのでアップデートしましょう!
「ComfyUI」もサンプラーとスケジューラを別々に設定可能です。
ComfyUIのインストール方法は以下の記事で解説しています。
SDXL Lightningの画像生成結果
WebUI ForgeでSDXL Lightningの各パラメータを変更して、どのような画像が生成されるのか調べました。
Step数とCFGスケールの影響
各モデルで、Step数とCFGスケールを変更して画像生成しました。
CFGスケールについては1がおすすめですね。
ステップ数については各モデル値と同じでよいですが、2stepモデル全体的に生成される画像が低品質です。
サンプラーについて
AUTOMATIC1111系で使えるサンプラーがあるのか調べました。
結果からお伝えしますと、おすすめはEuler a、LCM、DDPMです。
sgm_uniformスケジューラを使って画像生成した場合
sgm_uniformスケジューラを使って画像生成しました。
sgm_uniformスケジューラは「ComfyUI」の他「AUTOMATIC1111 Ver1.9」でも使用可能です。
各モデルで生成した結果は以下の通りです。
(1stepは実験段階かつ特別な設定が必要なので省いています)
いかがでしょうか。
sgm_uniformを使用するとディテールが細かく描かれて、全体は高画質になります。
4stepモデルでも実用に耐えられる品質ですね。
まとめ
今回は、SDXL Lightningモデルの使い方を紹介しました。
サンプラーとスケジューラを適切に設定しないと画質が悪いので、使用する場合には注意してください。
今回したのはチェックポイントモデルですが、様々なモデルに使用できるLoRAモデルも公開されています。
SDXL Lightningの使い方に関してYouTube動画も投稿しています。
合わせてご参考ください。
コメント