本記事では、Stable Diffusion LoRAの使い方について詳しく解説します。
この記事を読めば以下が理解できるようになります。
- LoRAの機能
- LoRAのインストール方法
- LoRAの使い方

LoRAを使えば重い通りの画像を出力できるようになるから、是非マスターしよう!
Stable Diffusion WebUI LoRAとは

LoRA(Low-Rank Adaptation)は10数枚の少ない画像を用いて追加学習させることにより微調整することができる仕組みです。
モデルには無い程度の軽い学習データを与えるイメージだね。
Stable DiffusionでLoRAを使うと出来る事
追加学習データなので、言ってしまえば何でもできます。
なので、良く使われる手法を紹介します。
服装を変更する

この用途が一番多いかと思います。
モデルには無い服装のデータで好みの服装に変更できるようになります。
AIコスプレが有名だよね。
画風を変更する

アニメ風にしたり、映画のような雰囲気にしたりと、画像全体のイメージを変更できます。
狙ったイメージ通りのモデルが有れば良いのですが、無い場合には重宝しますよ。
背景を変更する

モデル内にはニッチな背景が学習されていないことが多いです。
そこでLoRAの出番ですね。
これで、狙った背景を出力することが出来るようになります。
Stable Diffusion WebUI LoRAの入手方法
LoRAはモデルと同じくCivitaiとHugging Faceでダウンロードできます。
Civitai
サムネイルが表示されるので、狙ったLoRAが簡単にダウンロードできます。
フィルターでLoRAとLyCORISにチェックを入れて検索しましょう。


LyCORISは新しい世代のアルゴリズムでLoRAと同じ要領で使え、使い方もまったく同じだよ。
Hugging Face

Hugging FaceもLoRAデータがダウンロードできますが、サムネイルが表示されないので探すには不便ですね。
欲しいLoRAの名前やリンクを検索した方が簡単かと思います。
念のためフィルターを掛けたリンク↓を貼っておきます。

Stable Diffusion WebUI LoRAのインストール・使い方
- 1LoraフォルダにLoRAを保存する
ダウンロードしたデータはStable Diffusion WebUIをインストールフォルダ(解凍したフォルダ)内の「webui」→「models」→「Lora」フォルダにファイルを保存します。モデルのインストールはこれで完了です。
LoRAってモデルデータと違って沢山使う方が多いと思います。
大量のLoRAの中から使いたいLoRAを探すのは大変だよね。
そんな時は、LoRAデータをフォルダで管理しよう!LoRAフォルダの中にサブフォルダを作って、その中にLoRAデータを保存しよう。
novフォルダ分けするとWebUI上でもフォルダ単位で表示されるよ。
LoRAフォルダの中(フォルダ分けの例) WebUIでの表示
- 1WebUIを起動する
モデルのインストールが完了したらWebUIを起動しましょう。
- 2LoRAの選択
生成の下にある花札ボタンをクリックして「LoRA」タブを開き、使用したいLoRAカードをクリックしましょう。
プロンプトにLoRAが反映されます。
LoRAカードの表示方法 使用したいLoRAカードをクリック カードをクリックするとプロンプトに反映される プロンプトと同じようにLoRAでも重み(出力強度)を変更することが可能です。
重みはLoRAタグの末尾の数字を変更します。
初期状態は1なので、半分程度に弱めたい場合は0.5のように数字を調整します。 - 3トリガーワードの設定
使用するLoRAによってはトリガーワードが必要になります。
トリガーワードはLoRA毎に異なるので、ダウンロードページで確認しておきましょう。Civitai LoRAページの例 トリガーワードが必要なLoRAもあれば、必要の無いLoRAも存在するのでダウンロードページでチェックしておこう!
トリガーワードをプロンプトに入力すればLoRAが画像に反映されます。
- 4画像生成
ここまで来たらいつも通り画像出力するだけです。
お疲れさまでした。
AI画像生成は余裕を持ったストレージ容量がおすすめ
AI画像生成では思った画像が生成できないことが多々あるので、テスト用の画像を沢山生成します。
また、モデルデータも数GBのデータ容量なのでデータ保存先となるストレージは大容量のHDDやSSDがおすすめです。
容量を求めるならHDD、読み込み/書き込みスピードもある程度欲しい場合はSSDを選択しましょう。
(SSDの方がスピードと静音性(無音です)に優れます)
まとめ
今回は、Stable Diffusion LoRAの基本的な使い方を解説しました。
用途は様々ですが、AIコスプレで使用する方が多いのではないでしょうか。
簡単にモデルには無い学習データを使えるので、画像生成の幅がグッと広がりますよ。
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