トランスで使用されるアルペジオリードの作り方【簡単に作成可能】

はじめに

トランス(Trance)では、派手で複雑なメロディラインがしばしば使用されます。
私の曲で紹介しますが、下記「UnchangingDays」の1:50程度から始まる、DROPのメインメロディがアルペジオリードと呼ばれるものです。

今回は、このアルペジオリードの作り方を紹介します。
※UnchangingDaysを使用して解説します

トランスの基本的な作り方については『トランスの作り方』が参考になります。

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目次

アルペジオリードの用途

アルペジオリードは音価が短く、音程が細かく変化するため派手に聞こえます。
よってDROP(サビ)部等、盛り上げたいタイミングで多く使用されます。

基本メロディの準備

最初に基本となるメロディを作成します。
メロディ作りに特に縛りは無く、どんなメロディでも構いません。

下記のようなメロディを今回は使用します。

基本メロディのmidiデータ
基本メロディの形

このメロディに対応するコード進行は
キーFmで、Bbm → Ebm → Fmのオープンボイシングです。

基本メロディに対応するコード進行midiデータ
メロディに対応するコード進行

基本メロディの下処理

アルペジオを追加する前にメロディ部の下処理を実施します。
先ずメロディを16分音符にします。

メロディの音価を16分に変更したデータ
メロディの音価を16分にする

次にコードのベース音を配置します。
(ベース音が低いので1オクターブ上げています)

コードのベース音を追加したmidiデータ
コードのベース音を追加

ベースと同時に発音しているメロディの音価(音の長さ)をベースの音価と合わせます。
下記画像の赤丸部が該当します。

ベースと同時に発音するメロディの音価をベースに合わせたmidiデータ
ベースと同時に発音するメロディの音価をベースに合わせる

アルペジオの打ち込み

発音していない部分に16分でアルペジオを入力していきます。
アルペジオとは分散和音(コード構成音を同時に発音せず別々に発音すること)を指しますが、コード構成音以外の音を配置しても問題ありません。

以下の事に注意すれば破綻しないアルペジオリードが作成可能です。
(必ず守る必要はありません)

・基本メロディよりも低い音程を配置する
トップノートがメロディとして聞こえ易いため、メロディラインが変化しても基本メロディが聞こえる状態になります。
逆にメロディよりも高い音程にすると、別のメロディに聞こえます。

・スケールの音を使用する
スケールの音を使用すれば問題ありませんが、コード構成音のアヴォイドノート(半音隣りの音)は避けましょう。

・パターンを繰り返す
一定のパターンを何度も繰り返すと、そのパターンがメロディとして認識されなくなります。
このようにすると基本メロディが際立って聞こえるようになります。

私は以下のように作成しました。

アルペジオリードの完成形のmidiデータ
アルペジオリードの完成形例

音色をSuperSaw等の派手な音に変更するとトランスらしいアルペジオリードになります。

最後に

今回はトランス(Trance)で多用されるアルペジオリードの作り方を紹介しました。
簡単に華やかなで派手なフレーズが作れますので一度試してみて下さい。

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この記事を書いた人

IT技術者でありDTMer
EDMの作曲を始めたところ楽しさに気づき、ロック以上にハマっています。
楽器はギターを弾いており、バンドではギタリストとしても活動しています。

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