はじめに
Google Colabは、機械学習やデータサイエンスに便利なクラウド上の実行環境です。
しかし、無料で使えるとはいえ、制限がないわけではありません。
実行時間やメモリ容量、GPUの使用量などに制限があります。
みなさんは画像生成AI Stable Diffusionを使っていますか?
Google Colab上で実行する場合、2023年4月から警告が表示されるようになったのです。
では、どのようにして制限に引っかからずにGoogle Colabを使い続けることができるのでしょうか?
この記事では、Google Colabの制限と対策について紹介します。
- Google Colabの制限内容
- Google Colabでの画像生成の代替え手段
Google Colabとは何か
Google Colabは、機械学習やデータサイエンスに便利なクラウド上の実行環境です。
PythonやJupyter Notebookを使って、ブラウザから簡単にコードを実行できます。
しかも、無料でGPUやTPUを利用できるという驚きのサービスです。
そう、Pythonが使えるということは、Stable Diffusionも使えるのです。
Stable DiffusionはGPUパワーが必要なこともあり、ハイスペックなPCを持たない方にとっては最高のサービスです。
まず、Google Colabの制限と利用規約の変更について、詳細を見てみましょう。
Google Colabの制限の詳細
制限の詳細
実行時間の制限
無料版では、最大12時間までコードを実行できます。
メモリ容量の制限
無料版では、最大12GBのRAMと107GBのディスク容量が利用できます。
GPUの使用量の制限
無料版では、利用できるGPUの種類や数は動的に変化します。
GPUの使用量が多すぎると、一時的にGPUが利用できなくなったり、低性能なGPUに切り替わったりします。
その他の制限
無料版では、ターミナル機能やバックグラウンド実行機能などは利用できません。
上記の他、google colab内のデータはあるタイミングでデータ消去されるので「Stable Diffusion WebUI」を使用する場合は基本的にgoogleドライブを作業エリアとしているかと思います。
google driveの無料版は15GBになります。
15GBだと大きなモデルを保存するとパンパンだね。
利用規約の変更について
Stable Diffusion WebUIは高価なGPUが必要になるのですが、無料で使えるgoogle colabとの併用により爆発的にユーザーが増えました。
もともとgoogle colabは研究用に提供された環境だったので、過度なリソース使用により対応出来ない状態に陥ってしまったようです。
上記内容に対応するために、2023年4月から規約が変更されたようです。
(日本語の利用規約ページにはまだ反映されていないようです)
google colab 規約(日本語)が公開されています。
Google Colabの代替手段の紹介
Google ColabでStable Diffusion WebUI使用すると警告が表示されるのですが、無料版とPro版(有料版)では表示内容が異なるようです。
無料版のみ警告が表示されます。
(5/13確認)
簡単にまとめると、無料版のユーザーを制限したいようです。
まぁ想像できるよね、無料で高性能なグラボが使えるなら集まるよねぇ。
ここからは、代替手段、対応策を紹介します。
有料プランについて
Google colabでは有料となるPro版があります。
Pro版では無料版に設定されていた制限が解除されます。
より、快適に作業ができるよ!
ただ、警告自体は消えません。
まだ想像の域にはなりますが、無料版のサービスが充実しているので有料版のシェアが低いのでしょう。
無料版だけ制限すれば、ハードウェアリソースの問題は解消できるのだと思います。
現状はPro版でも警告が表示されるよ
Pro版では警告が表示されなかったよ
プランの一覧は以下の通り。
項目 | 無料版 | Pro | Pro+ |
---|---|---|---|
料金 | 無料 | 毎月1,072円 | 毎月5,243円 |
GPU | 自動割り当て | 高性能GPU | 高性能GPU |
メモリ | 中容量 | 大容量 | 大容量 |
使用時間 | 最長12時間 | 最長24時間 | 最長24時間 |
バックグラウンド実行 | 無 | 無 | 有 |
おすすめはProですかね。
Pro+は値段からも仕事で使う方に向けたサービスに感じますね。
ローカル環境でStable Diffusion web UIを使う
それなりのスペックのPCをお持ちなら自身のPCにインストールするのが、おすすめです。
これなら制限も無いし、何も気にすることなく画像生成できますよ。
自身のPCにインストールしたい方は↓の記事に、やり方を細かく解説しているので参考にして下さい。
まとめ
Google Colabは凄く便利なサービスですが、今後さらにユーザーが増えることが想像されます。
制限もより厳しくなってくると思うので、この機会にPCを新調するのは如何?
コメント
コメント一覧 (2件)
警告が少し変更になりました。
恐い事に
Your compute unit balance is 0. Purchase more
と表示されます。
もしかして課金していてもポイントが0になれば警告対象なのでしょうかね?
警告では無く、ompute unitが0になったので、使用するなら追加してねと表示されているだけかと思います。