Stable Diffusion WebUI(AUTOMATIC1111)をローカルPCに導入しよう!

stablediffusionインストール方法のアイキャッチ画像 ブロンド女性のバストアップ画像

この記事では、Stable Diffusion WebUI(AUTOMATIC1111)をローカルPC(Windows)にインストールする方法を紹介します。

記事に沿って作業することで、簡単にStable Diffusion WebUIを導入することが可能です。

この記事で理解できること
  • Stable Diffusionとは何なのか
  • Stable Diffusion WebUIの推奨PCスペック
  • Stable Diffusion WebUIに必要なソフトのダウンロード方法とインストール方法
目次

Stable Diffusionとは

黒地に青と黄色のクエスチョンマークの画像

Stable Diffusionとは、テキストから写真のような画像を生成できる深層学習モデルです。
2022年に公開されたこのモデルは、インターネット上で話題になりました。

例えば、「青い空に白い雲が浮かぶ風景」と入力すると、そのような画像が生成されます。

またそのスタイルも多様でイラストや写真、アニメや漫画など、自分の好きなテーマでAIに描いてもらうことができます。

Stable Diffusion Web UI AUTOMATIC1111とは

今回はStable Diffusion Web UIクライアントアプリ「AUTOMATIC1111」を導入していきます。

AUTOMATIC1111はChromeなどのWebブラウザで動作するアプリで、以下の特徴があります。

  • シェアが高く、参考記事が多い
  • 拡張機能が沢山開発されており、拡張性が高い
  • 設定項目が多くカスタマイズ性も高い

Stable Diffusion Web UIアプリはいくつか存在するけど、拡張性の点からAUTOMATIC1111が一番おすすめです。

Stable Diffusionの推奨スペックについて

Stable Diffusionはオープンソースソフトウェアなので、PCゲームにあるような必要なスペックが明記されていません。

推奨されているスペックがあるので以下にまとめてみます。

スクロールできます
OSWindows 10/11 64bit
CPUIntel Core-i シリーズ・AMD Ryzenシリーズ
メモリー16GB以上
グラフィックボード8GB以上

特に重要なのが、グラフィックボードのVRAM容量です。

8GBでも画像生成できますが、生成中はカツカツといった状況で、別の作業をしながら行うとストレスを感じます。

おすすめGPUはNVDIA製 12GB以上の製品だね!

Stable DiffusionをローカルPCにインストールする方法

Stable Diffusion(AUTOMATIC1111)の公式インストール方法はmethod 1、method 2の2つが公開されています。

それぞれ以下の特徴があります。

スクロールできます
インストール手順メリットデメリット
method 1クリックだけで簡単にインストール可能Gitをインストールしない為、
Gitを使用してアップグレード、
ダウングレードなどが出来ない
method 2Gitをインストールするので
今後のアップデートに対応できる
インストール手順が多い
コマンド入力が必要

method 1は簡単な分、デメリットが大きいですね。

Stable Diffusionを触っていると必ずGitが必要な場面があるので、method 2でインストールしましょう。

順番通りに作業すれば簡単にインストールできるから、安心してくれ!

Pythonのインストール

Stable DiffusionはPythonで動作しているので、Pythonのインストールが必要になります。

AUTOMATIC1111ではPython 3.10.6が推奨されています。

Pythonのサイトに行って、下段にある「Windows instraller(64bit)」をクリックしてダウンロードしましょう。

Windows instraller(64bit)をクリックするようハイライト表示している
Pythonのダウンロード

あとはインストーラーに従ってインストールするだけですが、一点注意があります。
以下画像のように「Add Python 3.10 to PATH」に忘れずチェックしてください。

Add Python 3.10 to PATHをチェックするようハイライト表示している
Pythonインストール中の注意事項

Gitのインストール

Gitはファイル管理システムで、アップデートやダウングレードの際に活躍します。

Gitのサイトに飛んで、中段にある「64-bit Git for Windows Setup.」をクリックしてインストーラーをダウンロードしましょう。

64-bit Git for Windows Setup.をクリックするようハイライト表示している
Gitのダウンロード

あとはインストーラーに従ってインストールするだけです。

特に注意は必要なくNextをクリックしていくだけでOKです。

Stable Diffusionのインストール

それでは以下手順でStable Diffusion WebUIをインストールしましょう!

STEP
Stable Diffusionをインストールするフォルダを作成する

Stable Diffusion WebUIをインストールするフォルダを適当な場所に作成します。

通常モデルひとつで約2GB、SDXLモデルだと6GB以上必要になるよ。

大きなサイズのデータを扱うので容量に余裕のあるフォルダ(ストレージ)を準備しよう!
最低でも10GB以上のスペースを確保してください。

STEP
作成したフォルダでPowerShellを起動する

作成したフォルダの何も無い空きスペースでShift + 右クリックし、
表示されたポップアップメニューから「PowerShellウィンドウをここで開く」をクリックします。

PowerShellウィンドウをここで開くのクリックを促している
PowerShellの起動

PowerShellが起動すると、「PS:作成したフォルダ名>」と表示されます。

PowerShellのコマンド表示をフォーカスしている
PowerShell起動状態
STEP
git cloneコマンドを実行する

PowerShellで「git clone https://github.com/AUTOMATIC1111/stable-diffusion-webui」コマンドを入力しエンターキーを押して実行します。

git clone https://github.com/AUTOMATIC1111/stable-diffusion-webui
git clone https://github.com/AUTOMATIC1111/stable-diffusion-webuiコマンド実行を促している
PowerShellコマンド入力

しばらく待って「PS:作成したフォルダ名>」が再度表示されたら完了です。

PowerShellコマンド実行完了画面を表示している
PSとコマンド待ち状態が表示されている
PowerShellコマンド実行完了
STEP
webui-user.batを実行する

「stable-diffusion-webui」フォルダ内の「webui-user.bat」をダブルクリックして実行します。

webui-user.batのクリックを誘導している

少し時間がかかりますが、完了までお待ちください。

インストールが完了すると、Stable Diffusion WebUIがブラウザ上で起動します。

インストールお疲れ様でした。

StableDiffusion起動画面
プロンプト入力エリアが画像生成ボタンが配置されている
Stable Diffusion WebUI起動画面

Stable Diffusion WebUIを複数インストールしたい場合は

Stable Diffusion WebUIを複数インストールしたい場合は、上記インストール手順を別のフォルダで実行するだけです。

PythonとGitは改めてインストールする必要は無いのでスキップしてください。

新しいバージョンや、新機能のテスト環境を作りたい場合に重宝するよ

2回目以降のインストールでは、「webui-user.bat」実行前に「models」→「Stable-diffusion」フォルダにモデルを保存しておけば、モデルダウンロードシーケンスをスキップして時間短縮が可能です。

Stable Diffusion WebUIのFAQ

Stable Diffusion WebUIインストール中のトラブルや、質問事項をまとめました。

Stable Diffusion WebUIがインストールできないです。どうしたら良いですか?

Stable Diffusionのインストール中にエラー発生が発生し、正常にインストールできない場合があります。

いくつか解決方法を紹介します。

「PowerShellウィンドウをここで開く」が表示されない場合

以下2つの方法で解決可能です。

PowerShellを通常起動し、cdコマンドでインストールしたいフォルダに移動する

windowsのスタートメニューもしくはwindowsの検索バーからPowerShellを起動します。

PowerShellが起動したら、「cd Stable Diffusioをインストールしたいフォルダのフルパス」と入力してエンターキーで実行してください。

例として、「G:\sd\sdbuf」にインストールしたい場合には、「cd G:\sd\sdbuf」を入力します。

cdコマンド実行を促している
cdコマンドでインストールしたいフォルダに移動する

cdコマンド実行後に「git clone https://github.com/AUTOMATIC1111/stable-diffusion-webui」コマンドを実行してください。

git bash hereを使用する

PowerShellの他、gitの機能でもローカル環境の構築が可能です。

STEP
Open Git Bash hereをクリック

Stable Diffusioをインストールしたいフォルダの空きスペースで右クリックし、「Open Git Bash here」をクリックします。

pen Git Bash hereクリックを促している
pen Git Bash hereの実行
STEP
git cloneコマンドの実行

gitのウィンドウが起動したら「git clone https://github.com/AUTOMATIC1111/stable-diffusion-webui」コマンドを実行します。

git clone https://github.com/AUTOMATIC1111/stable-diffusion-webui
git cloneコマンドの実行

再度、$マークが表示されたら完了です。

コマンド完了

ウィンドウは閉じて問題ありません。

webui-user.bat実行時に「exit code: 9009」が表示されてStable Diffusionが起動しない

Pythonへのパスが通っていない場合に表示されるエラーコードです。

Pythonのインストール時に、「Add Python 3.10 to PATH」のチェックを忘れていることが原因で、以下の手順でエラーを解消できます。

STEP
Pythonのインストーラーを起動する

もう一度Pythonのインストーラーを実行する。

STEP
Modifyを実行する

Modifyをクリック→Nextをクリックする。

Modifyのクリックを促している
STEP
Add Python to environment variablesをチェックする

「Add Python to environment variables」をチェックしてInstallをクリックする。

Add Python to enviroment variablesのチェックを促している

インストールが完了したら、失敗したWebUIの環境を一度削除して再度「Stable Diffusionのインストール STEP1」からやり直してください。

これでもエラーが解消されない場合は、Pythonをアンインストールして、再度Pythonをインストールすればエラーが解消されることがあります。

Stable Diffusion WebUIは日本語化可能ですか?

もちろん可能です。

日本語化については以下の記事で解説しています。

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最後に

Stable DiffusionをWindowsPCにインストールする方法を紹介しました。
思い通りの画像を生成するのって凄く楽しいですよね。

まだStable Diffusion WebUIの使い方に慣れていない方のために↓の記事を作成しました。
インストール直後で、操作が分からない場合はご参考下さい。

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インストール手順についてyoutube動画も投稿しています。合わせてご参考ください。

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