Stable Diffusionを使い始めたけどVRAM不足でエラーが発生したことはありませんか?
でも、大丈夫!
ちょっとした設定をするだけで問題なく画像生成ができるようになります。
今回はVRAM不足でStable Diffusionでエラーが発生してしまう悩みを解決していきます。
StableDiffusion WebUIの必要スペックを確認してみよう
Stable Diffusionはオープンソースソフトウェアなので、PCゲームにあるような必要なスペックが明記されていません。
ただ、推奨されているスペックがあるので以下にまとめてみます。
OS | Windows 10/11 64bit |
CPU | Intel Core-i シリーズ・AMD Ryzenシリーズ |
メモリー | 16GB以上 |
グラフィックボード | 8GB以上 |
私はwin10,intel10700,32GB,3060tiの環境で動作させていますが、
使っている感じ、CPU/GPUの演算能力よりも、RAM/VRAM容量が大事に感じています。
特にVRAM容量です。
私のGPUは8GBですが、12GB欲しいなと思うくらいです。
8GBでも問題はありませんが、画像生成しているとカツカツといった状況で、別の作業をしながら行うとストレスを感じます。

おすすめGPUはNVDIA製 12GB以上の製品です!
低スペックPCでStableDiffusionを実行する方法
Google Colaboratoryを利用する
Googleのクラウドサービスである、「Google Colaboratory」上でもStableDiffusion WebUIを実行できます。
下記の記事を参考に環境構築してみましょう!
StableDiffusion WebUIの起動オプションを設定する
VRAM不足でエラーが発生した場合は、コマンドライン引数を設定してみましょう。
多くの場合は、この対応で解決できます!
- 1webui-user.batを開く
Stable Diffusion WebUIを起動する時にダブルクリックしている「webui-user.bat」を右クリックし「編集」をクリックします。
(もしくは普段お使いのテキストエディターにドラッグ&ドロップしてください)編集するwebui-user.batは念のためにバックアップしておきましょう。
nov僕はwebui-user.batをコピーして、用途によって使い分けているよ
- 2webui-user.batにコマンドライン引数を記述する
webui-user.batを開いたらCOMMANDLINE_ARGSに「-medvram」もしくは「-lowvram」を追記します。
(ハイフンは2つです)使用しているGPUのVRAMに合わせてlowvram、medvramどちらか選択しましょう。
あとはいつも通りにwebui-user.batをダブルクリックしてStableDiffusion WebUIを起動するだけです。
lowvram、medvramを記載した際の画像生成時間について
lowvramもしくはmedvramを適用すると、画像生成時間が低下します。
どのくらい低下するのか気になりますよね?
ということで、通常、lowvram、medvramの3種類で画像生成時間を比較してみました。
画像生成に使用したGPUはRTX3060tiで生成の設定は全て同じです。
使用したモデルはmeinamixです。
‐ | xformers非適用 | xformers適用 |
通常モード | 4.7sec VRAM5.3GB使用 | 4.5sec VRAM4.3GB使用 |
medvram設定 | 5.8sec(通常比123%) VRAM4.7GB使用(通常比89%) | 6.0sec(通常比133%) VRAM3.9GB使用(通常比91%) |
lowvram設定 | 37.9sec(通常比806%) VRAM3.3GB使用(通常比62%) | 38.4sec(通常比853%) VRAM2.6GB使用(通常比60%) |
以上の結果となりました。
medvram指定すると約30%画像生成時間が低下し、VRAMは約10%低減されます。
lowvram指定すると約830%画像生成時間が低下し、VRAMは約40%低減されます。
この結果を見るとlowvramは緊急用として使ったほうが良いですね。
medvramくらいなら許容できる人も多いかと思います。

動画編集などと並行して作業する場合は、medvram指定すると快適に使えるかも



通常モード、medvram、lowvram全て同じ画像が生成できました。



xformersを適用すると細かい所で差分が発生します。
おすすめゲーミングマウス
ゲーミングマウスって沢山あるので迷っちゃいますよね。
なのでゲーミングマウスを愛用する私がおすすめする製品を紹介していきます。
選択基準はスペック及びコスパになります。

基本的に高価な程、スペックは上がりますからコスパは重要ですよね!
まとめ
今回はStable DiffusionでVRAM不足に対する解決方法を紹介しました。
コマンドラインを設定するだけの簡単な作業ではありますが、デメリットとして画像生成時間が低下します。
この機会にVRAM容量の多いグラフィックボードを検討してみませんか?
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