Stable Diffusionでは構図に関する呪文で、カメラの向きなどを変更することが可能です。
この記事では、Stable Diffusionの構図に関する呪文を、基本的な呪文と応用的な呪文に分けて解説します。
また、呪文の使い方や、呪文を組み合わせるコツについてもご紹介します。
Stable Diffusionでより魅力的なイラストを生成したい方は、ぜひ参考にしてください。
- 構図に関する呪文と使い方
- 構図に関する呪文のサンプル画像
構図に関する呪文の種類
構図に関する呪文は、以下のように分類できます。
- アングルに関する呪文
- 部位を強調する呪文
- 人物の目線に関する呪文
- その他、構図に影響する呪文
以降では、各呪文の使い方とサンプル画像を合わせて紹介していきます。
アングルに関する呪文
アングルは、構図の重要な要素の1つです。アングルによって、イラストの印象や雰囲気は大きく変わります。
基本的なアングルに関する呪文
Stable Diffusionの基本的なアングルに関する呪文は、以下のとおりです。
プロンプト | 説明 | サンプル画像 |
---|---|---|
from front | 正面からのアングル | |
from above | 上からのアングル | |
from below | 下からのアングル | |
from left | 左からのアングル | |
from right | 右からのアングル |
これらの呪文は、そのまま入力することで、指定したアングルのイラストを生成できます。
応用的なアングルに関する呪文
Stable Diffusionの応用的なアングルに関する呪文は、以下のとおりです。
プロンプト | 説明 | サンプル画像 |
---|---|---|
low angle | 低い位置からのアングル | |
high angle | 高い位置からのアングル | |
diagonal angle | 斜めのアングル | |
wide shot | 広角撮影 |
アングルに関する呪文の使い方
アングルに関する呪文は、単独で使うこともできますが、組み合わせて使うことで、より効果的なアングルを実現できます。
例えば、from frontとlow angleを組み合わせることで、被写体を強調したアングルのイラストを生成できます。
また、アングルに関する呪文の優先順位を決めることで、より意図したアングルを生成しやすくなります。
例えば、from frontとfrom aboveを組み合わせた場合、from frontの方が優先順位が高いため、被写体の顔が正面に向いたイラストが生成されます。
モデルによってはfrom belowなどは、うまく画像に反映されないので強調構文で影響度を高めると良いです。
強調構文については、以下の記事で解説しています。
部位を強調する呪文
部位の強調は、構図の重要な要素の1つです。
部位を強調することで、イラストの印象や雰囲気をより強調できます。
以降で紹介する呪文を組み合わせることで、さまざまな部位を強調したイラストを生成できます。
基本的な部位を強調する呪文
Stable Diffusionの基本的な部位を強調する呪文は、以下のとおりです。
プロンプト | 説明 | サンプル画像 |
---|---|---|
(部位) focus | (部位)を強調 | 1 (face focus) |
(部位) in the center | (部位)を中央に配置 | (face in the center) |
full body | 全身をとらえる | |
upper body | 上半身 (胸から頭) | |
lower body | 足から胸までをとらえる | |
portrait | 首から頭までをとらえる | |
cowboy shot | 太もも、または腰から頭をとらえる |
部位には顔を表す「face」や足を表す「feet」などが使用可能です。
これらの呪文は、そのまま入力することで、指定した部位を強調したイラストを生成できます。
cowboy shotは構図として使い易いですが、cowboy hatが生成されることが多いのでネガティブプロンプトで、cowboy hatやhatを追加すると良いです。
full bodyを指定した場合は、顔が崩れた画像が生成される可能性が高くなります。
この場合はADetailerを使えば修正が可能です。
ADetailerについては以下の記事で解説しているので、ご参考ください。
応用的な部位を強調する呪文
Stable Diffusionの応用的な部位を強調する呪文は、以下のとおりです。
プロンプト | 説明 | サンプル画像 |
---|---|---|
(部位) is colorful | (部位)をカラフルにする | (hair is colorful) |
(部位) is bright | (部位)を明るくする | (hair is bright) |
(部位) is shiny | (部位)を光らせる | (hair is shiny) |
これらの呪文は、イラストの印象や雰囲気をより強調するために使用できます。
部位を強調する呪文の使い方
部位を強調する呪文は、単独で使うこともできますが、組み合わせて使うことで、より効果的な部位の強調を実現できます。
例えば、face focusとface is brightを組み合わせることで、被写体の顔を強調した画像を成できます。
人物の目線・視線に関する呪文
Stable Diffusionで人物の画像を生成する場合、目線・視線を指定することで、画像全体の印象を大きく変えることができます。
目線・視線は、人物の感情や意図を表現する重要な要素であり、また、視覚的に強いインパクトを与えることができます。
ここでは、代表的な呪文をいくつか紹介します。
プロンプト | 説明 | サンプル画像 |
---|---|---|
looking at viewer | カメラ目線 | |
looking up at viewer | カメラを見上げる | |
looking down at viewer | カメラを見下ろす | |
looking away | カメラ目線を外したいとき | |
looking back | 振り向いた状態 | |
looking up | 見上げる | |
looking down | 下を見る |
その他、構図に影響する呪文
ライティングや、背景をぼかすことでも被写体を際立たせることが可能です。
いくつか効果的な呪文を紹介していきます。
プロンプト | 説明 | サンプル画像 |
---|---|---|
backlighting | 逆光 | |
light particles | 光の粒子が追加される (キラキラ) | |
lens flare | レンズフレアを追加する (フォトリアル系におすすめ) | |
depth of field | 背景をぼかす (被写体を際立たせる) |
depth of fieldは使い勝手が良いので、ポートレート画像でおすすめだよ。
まとめ|構図に関する呪文(プロンプト)について
今回はStable Diffusionで使える構図に関する呪文を紹介しました。
構図に関する呪文を覚えることで、より意図した印象のイラストを生成できるようになります。
呪文を覚えて、イラストの表現力をアップさせましょう!
構図に関するプロンプトが作成できたら、以下の記事を参考に保存しておきましょう。
たくさんの構図に関するプロンプトを試したい場合には、Dynamic Promptsがおすすめです。
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