Stable Diffusion WebUIの拡張機能である「ADetailer」のインストールから使い方までを紹介します。
ADetailerを使えば以下のような悩みを解決できますよ。
- 体全体を生成したら顔が崩れてしまった
- 手が崩れてしまった(指の本数が多い等)
- 特定の部位にだけプロンプトを反映したい
記事内の画像は日本語環境で掲載しています。
まだ日本語化が完了していない方は↓の記事を参考に日本語化してみましょう。
Stable Diffusionの拡張機能「ADetailer」とは?

生成した画像に対して顔や手の範囲を自動判定し、そのエリアに対して修正を行う機能になります。
自動判別するエリアはモデルとして用意されており、大きく分けると顔、手、体となります。
この自動判別エリアには独自にプロンプトを設定することも可能なので、
表情だけを変更して出力することも可能になります。

Stable Diffusionでは、低解像度で「full body」と指定すると、顔の描写エリアが狭すぎで、顔が崩壊することが多々あるよね。
ADetailerではこういった状態でも綺麗に顔を修正することが出来るよ。
Stable Diffusionの拡張機能「ADetailer」のインストール方法
- 1「Extensions」タブに移動する
stable diffusion webUIを起動したら上部に表示されるタブ一覧から「Extensions」をクリックします。
- 2「Available」タブに移動する
Extensionsタブ内の「Available」をクリックします。
- 3拡張インデックスURLを確認する
「Extension index URL」に表示されているテキストを確認してください。
「https://raw.githubusercontent.com/AUTOMATIC1111/stable-diffusion-webui-extensions/master/index.json」が入力されていれば問題ありませんが、空欄であったり別の記載であった場合は以下をコピペしてください。
https://raw.githubusercontent.com/AUTOMATIC1111/stable-diffusion-webui-extensions/master/index.json
- 4「Load from:」ボタンをクリックする
localizationのチェックを外したら、「Load from:」ボタンをクリックします。
- 5After Detailerをインストールする
一覧の中から「After Detailer」を探し、右に表示される「install」ボタンをクリックします。
After Detailerはブラウザの検索機能を使えば簡単に見つかります
- 6「Reload UI」をクリックする
ADetailerをインストールしたら念の為WebUIをリロードしましょう。
上部に表示される「Reload UI」ボタンをクリックすればリロード完了です。
Stable Diffusionの拡張機能「ADetailer」の使い方
ADetailerは沢山の設定があり全てを説明することは難しいので、かいつまんで紹介します。

顔や手の修正であればデフォルト設定で簡単に使えるよ!
ADetailerはtxt2imgで使用します。
txt2imgを開いたら左下に表示される「ADetailer」を確認しましょう。


- 1ADetailerを有効にする
「Enable ADetailer」をチェックします。
- 2モデルを選択する
「ADetailer model」からモデルを選択します。
用途は以下の通りです。
face_yolov8n.pt イラスト系の顔 face_yolov8s.pt イラスト系の顔 hand_yolov8n.pt 手 person_yolov8n-seg.pt 体全体 person_yolov8s-seg.pt 体全体 mediapipe_face_full 実写系の顔 mediapipe_face_short 実写系の顔 mediapipe_face_mesh 実写系の顔 顔と手のように2か所修正したい場合は、2ndタブでもモデルを選択しましょう。
nov2つのモデルを選択した場合は、1st → 2nd の順番で修正されるよ
- 3画像を生成する
設定を完了したら画像を生成するだけです。
ADetailerは指定エリアに対して画像生成を行うので、通常の画像生成よりも1.5から2倍程度の時間を要します。mediapipe_face_full を使用して顔の修正をテストしました。
修正前 修正後 修正前は顔が崩れてしまっていますが、修正後は顔が綺麗に描画されていますね。
- 4指定エリアに対してのみプロンプトを有効にする
ADetailerのプロンプト欄に入力することで、指定エリアにだけプロンプトを反映することも可能です。
mediapipe_face_full を使用してプロンプトに「smile」を入力してみました。
ADetailerプロンプトに入力 ADetailerで笑顔に変更 見事に笑顔に変更することができましたね。
novこの機能を使えば、立ち絵みたいな差分画像を作成することもできるね!
Stable Diffusionの拡張機能「ADetailer」の設定について
簡単な使い方を理解した上で、「設定」の項目を確認してみましょう。
重要な項目をかいつまんで紹介します。
- 1設定に移動する
上部タブから設定(setting)をクリックします。
- 2ADetailerの設定を表示する
左メニューから「ADetailer」をクリックする。
- 3ADetailerの設定を変更してみよう
ADetailer設定項目一覧 Max modelsは適用する最大モデル数です。
大抵の方は顔と手の修正に使用するので、「2」のままで困らないかと思います。Save mask previewsをチェックすると、検出範囲を可視化した画像が保存されます。
有効エリアを確認できるのでチェック推奨です。Save mask previewsで出力される画像 Save images before ADetailerにチェックすると修正前の画像が保存されます。
顔が崩れた場合に使用することがほとんどなので、必要無いかなぁ。Apply only selected scripts to ADetailerは他の拡張機能の効果を有効にします。
基本的に有効で問題ありません。 - 4設定の適用
設定を変更したら上部の設定を適用(Apply settings)をクリックしましょう。
念のためにUIの再読み込み(Reload UI)を実施しておきましょう。
AI画像生成は余裕を持ったストレージ容量がおすすめ
AI画像生成では思った画像が生成できないことが多々あるので、テスト用の画像を沢山生成します。
また、モデルデータも数GBのデータ容量なのでデータ保存先となるストレージは大容量のHDDやSSDがおすすめです。
容量を求めるならHDD、読み込み/書き込みスピードもある程度欲しい場合はSSDを選択しましょう。
(SSDの方がスピードと静音性(無音です)に優れます)
AI画像生成が捗るおすすめノートPC
Stable Diffusionはnvidia製のグラフィックボードが必要になります。
自前のPCでAI画像生成したいけど、高価なゲーミングPCは手が届かないなぁと思った、
”あなた”にコスパに優れるノートPCをおすすめします!
GPUを搭載したノートPCは最新のゲーミングデスクトップPCと比べるとスペックで劣りますが、手軽さと価格面でメリットがあります。

ノートPC用のGPUはノートPC専用のGPUが搭載されるから、RTX3060以上のモデルがおすすめだね!
まとめ
今回は、Stable DiffusionのADetailerを紹介しました。
低解像度で体全体を描こうとするとどうしても顔が崩れてしまうので、ADetailerは必ずインストールしておきましょう!
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