Stable Diffusion WebUIで色々なモデルを使っているけど、いちいち解像度を設定するのが面倒だなぁ・・・と感じたことはありませんか?
今回はそんな悩みを解決していきます。
この記事は、Stable Diffusion WebUIの拡張機能「Aspect Ratio Selector」の使い方を解説していきます。
記事内の画像は日本語化環境です。
まだ日本語化が済んでいない方は↓の記事を参考に便利な日本語環境にしてみましょう。
Stable Diffusion 拡張機能 Aspect Ratio Selectorとは

モデルを変更したり、構図を変えたい場合に通常は解像度を手入力していますよね?

だけど、手入力するとアスペクト比を間違えたり、そもそも入力するのが面倒に感じたことは誰でもあるかと思います。
今回紹介する拡張機能「Aspect Ratio Selector」を使えば、そんな悩みは全て解決できます。
簡単に機能を要約すると、
- ボタンを押すだけで、アスペクト比が変更できる
- 登録した解像度を1クリックで呼び出せる
- アスペクト比の計算が簡単に出来る
こんなことが出来ちゃうんです!

使用頻度が高いから Aspect Ratio Selectorは必須級の拡張機能だね!
Stable Diffusion 拡張機能 Aspect Ratio Selectorのインストール方法
- 1「Extensions」タブに移動する
stable diffusion webUIを起動したら上部に表示されるタブ一覧から「Extensions」をクリックします。
- 2「Available」タブに移動する
Extensionsタブ内の「Available」をクリックします。
- 3拡張インデックスURLを確認する
「Extension index URL」に表示されているテキストを確認してください。
「https://raw.githubusercontent.com/AUTOMATIC1111/stable-diffusion-webui-extensions/master/index.json」が入力されていれば問題ありませんが、空欄であったり別の記載であった場合は以下をコピペしてください。
https://raw.githubusercontent.com/AUTOMATIC1111/stable-diffusion-webui-extensions/master/index.json
- 4「Load from:」ボタンをクリックする
localizationのチェックを外したら、「Load from:」ボタンをクリックします。
- 5Aspect Ratio Selectorをインストールする
一覧の中から「Aspect Ratio Selector」を探し、右に表示される「install」ボタンをクリックします。
Aspect Ratio Selectorはブラウザの検索機能を使えば簡単に見つかります
- 6「Reload UI」をクリックする
stable diffusion webUIは拡張機能を変更した場合はリロードする必要があります。
上部に表示される「Reload UI」ボタンをクリックしましょう。
Stable Diffusion 拡張機能 Aspect Ratio Selectorの使い方
Aspect Ratio Selectorは、txt2imgのGenerationタブ内に設定項目が表示されます。

Aspect Ratio Selectorの機能は大きく分けて3つに分類されます。
アスペクト比を変更する
上段にある1:1、3:2、4:3、16:9のボタンをクリックすると解像度を対応したアスペクト比に変更できます。
(アスペクト比は高さを基準に幅が変更されます)

例えば現在の解像度が512×512の状態で、3:2ボタンをクリックすると、解像度が768×512に変更されます。


登録した解像度に1クリックで変更する
この機能の使用頻度が最も高いと思います。
下段にある1,2,3・・・のボタンを押すと登録した解像度に変更できます。

デフォルトでは3つのボタンが用意されており、それぞれ以下の解像度になっています。
- ボタン1:width 512 × height 512
- ボタン2:width 768 × height 512
- ボタン3:width 403 × height 716
アスペクト比を計算する
使用頻度は少ないですが、
現在設定している解像度のアスペクト比を確認したり、
解像度の変更値を、計算することが可能です。
左にあるClacボタンをクリックすると設定項目が表示されます。

アスペクト比を確認する
Width 1、Height 1に解像度を入力すると、右にあるAspect Ratioにアスペクト比が表示されます。
Width 1、Height 1に解像度を入力する他、右にある↓矢印をクリックすることで、現在設定している幅と高さが反映されます。

アスペクト比を維持して解像度を変更する
Width 1、Height 1に解像度を入力し、下段にあるCalculate HeightかCalculate Widthをクリックすると、Width 2、Height 2に対応した解像度が反映されます。
Width 2に任意の幅を入力しCalculate Heightを押すと、Height 2に高さが反映されます。
Height 2に任意の幅を入力しCalculate Widthを押すと、Width 2に幅が反映されます。
Width 2、Height 2に狙った解像度が反映されたら、下段の反映ボタンをクリックすれば幅と高さに反映されます。

Stable Diffusion 拡張機能 Aspect Ratio Selectorを便利に使う方法
標準の設定でもかなり便利な拡張機能なのですが、カスタムすればさらに便利になります!
使う解像度って環境によって様々ですよね。
Aspect Ratio Selectorはアスペクト比設定ボタンと、解像度設定ボタンをカスタムできます。
アスペクト比設定ボタンをカスタムする方法
「WebUIフォルダ」→「extension」→「sd-webui-ar」フォルダ内の「aspect_ratios.txt」を開きます。
このテキストファイルに任意のアスペクト比を記述します。
フォーマットは「ボタン表示, W/H #コメント」です。
例として16:10を設定したい場合は「16:10, 16/10」と記述します。
(コメント部分は省略して問題ありません)

行=ボタンの数になります。
解像度設定ボタンをカスタムする方法
「WebUIフォルダ」→「extension」→「sd-webui-ar」フォルダ内の「resolutions.txt」を開きます。
このテキストファイルに任意のアスペクト比を記述します。
フォーマットは「ボタン表示, W, H #コメント」です。
例としてボタン4に1920:1080を設定したい場合は「4, 1920, 1080」と記述します。
(コメント部分は省略して問題ありません)

AI画像生成のスピードはグラボが重要
Stable Diffusionでは一枚の画像生成に数十秒の時間を要します。
また、生成したい画像を一発で生成することは出来ないのでトライ&エラーを繰り返すことになります。
そうなんです。一枚の画像を作成するのに思った以上に時間がかかるのです。
だったら画像生成スピードを上げてしまえばいいんです!
画像生成スピードに一番影響するのはグラフィックボードです。
スピードだけ求めるなら発売されている一番のグラフィックボードを選べば良いのですが、非常に高価なので、ここではコスパに優れるモデルも合わせて紹介します。
まとめ
今回は解像度設定が簡単にできる拡張機能「Aspect Ratio Selector」を紹介しました。
いちいち解像度を入力する手間が無くなるので、必須級の拡張機能です!
ぜひインストールしておきましょう。
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