もっと高速に画像生成したいですよね?
そんなときは、SDXL Lightning Loraを導入しましょう!
簡単に画像生成速度を高速にすることが可能です。
この記事では、「SDXL Lightning Lora」の概要から導入方法、使い方を解説します。
- SDXL Lightning Loraの使い方
- SDXL Lightning Loraの各設定値が画像にどのような影響を与えるのか
SDXL Lightning Loraとは
SDXL-Lightning は、超高速のテキストから画像への生成モデルです。数ステップで高品質の 1024px 画像を生成できます。
私たちのモデルは、 statusai/stable-diffusion-xl-base-1.0から抽出されたものです。このリポジトリには、1 ステップ、2 ステップ、4 ステップ、および 8 ステップの蒸留モデルのチェックポイントが含まれています。2 ステップ、4 ステップ、および 8 ステップ モデルの生成品質は驚くべきものです。私たちの 1 ステップ モデルはより実験的なものです。
モデル公開ページ
簡単にいうと、低ステップ数でも高画質な画像を生成できるモデルです。
低いステップ数で生成できるモデルといえば、LCMやTurboモデルと似ているよね。
SDXL Lightningモデルはチェックポイントモデルと、LoRAモデルが公開されていますが、この記事では色々なモデルで使用できるLoRAモデルを紹介します。
SDXL Lightning Loraの導入方法
LoRAモデルはHugging faceで公開されています。
LoRAモデルは以下、4種類が公開されています。
- sdxl_lightning_1step_unet_x0.safetensors
- sdxl_lightning_2step_lora.safetensors
- sdxl_lightning_4step_lora.safetensors
- sdxl_lightning_8step_lora.safetensors
1stepモデルは実験的なモデルで、生成の品質が悪いので記事内では割愛します。
モデル名にあるstep数が画像生成時に設定するステップ数です。
各効果については後ほど紹介しますが、おすすめは8stepモデルです。
各モデルの「LFS」の右側にある「↓」(ダウンロードボタン)をクリックすることでダウンロード可能です。
LoRAの使い方やインストール方法については、以下の記事で解説しています。
SDXL Lightning Loraの使い方
SDXL Lightning Loraは通常のLoRAと使い方は変わりません。
画像生成時に、以下設定を行います。
- ステップ数を減らす(おすすめは8step)
- サンプラーをEulerに設定
- スケジューラをsgm_uniformに設定する
- CFGスケールを下げる(おすすめは1~3)
SDXL Lightning Lora本来の力を発揮するにはサンプラーとスケジューラの設定が必要になります。
AUTOMATIC1111はVer1.9からサンプラーとスケジューラの個別設定に対応しています。
AUTOMATIC1111のバージョンアップ手順については、以下記事で解説しています。
SDXL Lightning Loraのテスト結果
SDXL Lightning Loraを使用した際に各パラメータが画像に与える影響を調べました。
テストに使用したモデルは「Juggernaut XL」です。
Step数とCFGスケールの関係
2,4,8stepの各LoRAに対して、Step数とCFGスケールを変更して画像生成しました。
テストした結果、Step数に応じて適切なCFGスケールの値が異なることがわかりました。
画質に関しては、やはり8stepモデルが優れています。
私のおすすめ設定は8stepモデルで、8step、CFGスケール2です。
2stepモデルの生成結果を確認する
4stepモデルの生成結果を確認する
8stepモデルの生成結果を確認する
LoRAの重みについて
次にLoRAの重みが画像に与える影響を確認しました。
結論から伝えますと、LoRAの重みは1のままで問題ありません。
サンプラーについて
標準ではサンプラーをEuler、スケジューラをsgm_uniformに設定するよう記載がありますが、一部クライアントツールは別々に設定できません。
そこで、使えるサンプラーがあるのか確認しました。
私のおすすめはEuler a、LCM、DDPMです。
AUTOMATIC1111でLCMを使う場合には、以下の記事が参考になります。
SDXL Lightning Loraの画像生成速度について
SDXL Lightning Loraを使うと、どの程度高速化されるのか画像生成時間を比較してみました。
テストでは1024×1024の画像を、20stepと8stepで生成した時間を比較しています。
8step側に「SDXL Lightning Lora」を適用しています。
SDXL Lightning Lora 適用有無 | ステップ数 | 画像生成時間 |
---|---|---|
非適用 | 20step | 5.5sec |
適用 | 8step | 2.4sec |
当然ですがステップ数の分、高速化されていますね。
まとめ
今回は、「SDXL Lightning Lora」の使い方を紹介しました。
SDXL Lightning Loraの効果は抜群でしたね。
SDXLは生成Step数が高い傾向があるので、Lightning Loraの恩恵が高いです。
本記事を参考に、ぜひ「SDXL Lightning Lora」を導入してみてください。
SDXL Lightning Loraの使い方に関してYouTube動画も投稿しています。
合わせてご参考ください。
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