AUTOMATIC1111の最新バージョンであるVer1.7が、2023年12月20日にリリースされました。
Ver1.7では、さまざまな新機能が追加され、さらに便利に進化しました。
本記事では、Ver1.7の特徴と新機能を徹底解説します。
AUTOMATIC1111をすでに利用している方も、これから導入を検討している方も、ぜひ本記事を参考にして、新機能を活用して作業を効率化しましょう。
- AUTOMATIC1111 Ver1.7へのアップデート方法
- AUTOMATIC1111 Ver1.7の特徴
- AUTOMATIC1111 Ver1.7の新機能
AUTOMATIC1111 Ver1.7とは
「AUTOMATIC1111 Ver1.7」とは、高度な画像生成において高い評価を得ているStable Diffusionクライアントアプリです。
このツールは、画像生成AI『Stable Diffusion』のローカル版であり、最新版では、設定タブの改良や新機能の追加が行われました。
設定タブには検索フィールドやカテゴリの追加、UI設定ページの分割などが含まれます。
また、新機能としては、altdiffusion-m18のサポート、LyCORIS GLoraネットワークの推論サポートなどがあります。
これらの新機能により、AUTOMATIC1111 Ver1.7はより使いやすく、高度な画像生成が可能になりました。
新機能を使いこなして画像生成していこう!
AUTOMATIC1111をインストールする方法
まだStable Diffusion WebUI(AUTOMATIC1111)をインストールしていない場合は、以下の記事を参考にインストールしてみましょう。
AUTOMATIC1111 Ver1.7にアップデートする方法
AUTOMATIC1111のアップデート手順については以下の記事で紹介しています。
AUTOMATIC1111 Ver1.7 新機能の紹介
設定タブの変更
設定タブに検索フィールドが追加されています。
またメニューがカテゴリ分けされ、細分化されていますね。
設定項目が多かったから、検索フィールドの追加はすごく便利だね。
新しいモデルに対応
- altdiffusion-m18(多言語プロンプトに対応している)
- SSD-1B
- SD 2.1 Turbo
SSD-1B、SD 2.1 Turboも、やっとサポートしたんですね。
SD 2.1 Turboの使い方については以下の記事で解説しています。
altdiffusion-m18は日本語にも対応しているようだから楽しみだね
LyCORIS GLoraをサポート
LyCORIS GLoraでトレーニングされたモデルがサポートされました。
GLoraは「Generalized LoRA」の略で、推論精度がこれまでの手法よりも向上しているようです。
興味のある方はGLoraの論文が公開されているので、参考までに。
HyperTileの最適化をサポート
U-NetおよびVAEセルフアテンションレイヤーを最適化し、画像生成を高速化できます。
高速化の効果は解像度が大きいほど高くなるようです。
(512×512程度では変わらないようです)
HyperTileは「Setting」タブ →Hypertileから設定が可能。
詳細はAUTOMATIC1111のリクエストページにあります。
「Train」→「Preprocessing」タブの機能が「Extras」タブに移動
「Trainタブ」にあった「Preprocess imagesタブ」が削除されて、「Extrasタブ」に全機能が移動しました。
Intel Arc GPUの初期IPEXをサポート
IPEXは「Intel Extension for PyTorch」の略でPyTorchの拡張パッケージです。
これをサポートしたおかげで、Intel Arc A770を使用した場合に 512×512の画像を6it/s程度で処理できるようです。
詳細はAUTOMATIC1111のリクエストページにあります。
これでIntel Arc系も実用レベルになったかな
その他の変更
紹介した機能については影響度の高いもので、その他にもたくさんのマイナー変更やバグ修正が実施されています。
紹介した以外の変更については「AUTOMATIC1111のリリース情報」を参照ください。
まとめ
今回は、AUTOMATIC1111 Ver1.7の新機能を解説してきました。
Ver1.7では、さまざまな新機能が追加され、さらに便利に進化しました。
今後も最新情報を紹介していくので、ぜひ活用してみてください。
AUTOMATIC1111はVer1.8が公開されています。
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