Xpand 2はAir Music Technology社のマルチティンバーソフト音源(総合音源)です。
Air Music Technology Xpand 2とは
protoolsというDAWに付属していたプラグインで、現在はその他のDAWでも扱えるように単体で販売されています。
・特徴1 音色が豊富
音色がとにかく沢山で、プリセットは2500以上もあります。
アコースティック系からパッド、シンセ系まで幅広い音色です。
・特徴2 動作が軽快
インストールサイズは1.5GBで、CPU、メモリ負荷もかなり小さいです。
最近のミドルスペックノートPCでも軽快な動作です。
・特徴3 マルチティンバー音源
Xpand 2 は4チャンネルのマルチティンバー音源で、4種類の音色をミックス(レイヤー)して出力するこが可能です。
・特徴4 セール時に格安!
通常時は7500円程度で販売されていますが、セール時は90%OFF以上で販売されます。
過去、無料で配布されたり100円で販売されていましたが、最近は実施されていませんね。
セール時であれば概ね500円で購入可能です。
Air Music Technology Xpand 2 サウンドサンプル
Air Music Technology Xpand 2 の使い方
Xpand 2の簡単な使い方を紹介します。
レイヤーセクション
4段になっているABCD表記部分が、各レイヤーの設定領域です。
![パネル中央のレイヤーセクション](https://itdtm.com/wp-content/uploads/2020/11/01_xpand_abcd.jpg)
アルファベットの右隣の領域をクリックすると音色の設定が可能です。
![レイヤーの左側をクリック](https://itdtm.com/wp-content/uploads/2020/11/02_xpand_priset.jpg)
スライダー・ノブセクション
スライダーで各レイヤーの音量、PANノブでパンの設定が可能です。
![レイヤーの中央付近にスライダーとパンノブ](https://itdtm.com/wp-content/uploads/2020/11/03_xpand_slider.jpg)
FX1、FX2ノブは下段のFX領域で設定したエフェクターのMIX量を設定します。
![レイヤー中央にFXノブが二つ、下段にFX設定](https://itdtm.com/wp-content/uploads/2020/11/04_xpand_fx.jpg)
PLAY・ARP・MODセクション
各レイヤーの右端部分です。
![レイヤー右端にPLAY,ARP,MOD設定](https://itdtm.com/wp-content/uploads/2020/11/06_xpand_arp.jpg)
PLAYではピッチ等の音色のチューニングが可能です。
ARPではアルペジオの設定が可能です。
MODはモジュレーション設定で、各パラメータをオートメーション設定することで、実演奏に近い表現が可能になります。
SMART KNOBS
シンセサイザーでいうAMP部分です。
EASYモードでは一般的なシンセサイザーと同様な設定が可能です。
(ソフトな掛かり方です)
![パネル上段にSMART KNOBS設定](https://itdtm.com/wp-content/uploads/2020/11/05_xpand_sn.jpg)
ABCDモードでは音色により設定項目が異なり、微調整が可能になります。
Air Music Technology Xpand 2 の使い勝手
音色が多く動作が軽いので曲のスケッチや、作曲行程で特に重宝します。
特にマイナーな楽器、鉄琴・木琴、ハーモニカ等の音が少し欲しい時に便利です。
音質は「最高!」とはいえませんが、無難な音色です。
イメージ的には広く浅くと云った感じです。
マルチティンバーも便利で色々な音をレイヤーすると、思わぬ音が作れて楽しいですね。
マルチティンバーによるレイヤーは、私の楽曲でも実際に使用しています。
『UnchangingDays』のメインメロディは、Xpand 2 のピアノをメインにストリングス(ヴァイオリン)を重ねています。
ピアノにストリングスをレイヤーする音色は多用される音色です。
![](https://itdtm.com/wp-content/uploads/2020/05/sc_samune-300x169.jpg)
少しオートメーションやベロシティをいじるだけで、メインの音色として十分使える音になります。
最後に
今回はAir Music Technology Xpand 2を紹介しました。
総合音源として音色は十分で、音質もこの価格帯では非常に良く扱いやすいです。
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