SONY ZV-E10 VLOGCAM 実機レビュー【youtube撮影、動画撮影に向いた廉価ミラーレスカメラの実力】

sony zv-e10レビューのアイキャッチ画像
はじめに

SONY ZV-E10の実機レビューになります。

私は、長らくパナソニックのDMC-GM1を使っていましたが、汚れの他、高画質化、高効率化を狙ってZV-E10を購入しました。

目次

SONY ZV-E10の基本スペック

公式サイトからいくつか仕様をピックアップしました。

・センサー
映像素子 APS-C
画素数 約2420万画素

・フォーカス
検出方式 ファストハイブリッドAF
測距点数 425点

・手振れ補正
方式 レンズ内手振れ補正/電子式(アクティブ)
モード アクティブ/スタンダード/切

・静止画記録方式
ファイル形式 JPEG,RAW
ピクチャープロファイル PP1~PP10

・動画記録方式
ファイル形式 XAVC S
ピクチャープロファイル PP1~PP10

・液晶
液晶モニター 3インチTFT
タッチパネル フォーカス、トラッキング、シャッターのみ対応
角度調整 バリアングル(オープン176°、チルト270°)

・電源
使用電池 バッテリーパックNP-FW50
静止画撮影可能枚数 約440枚
実動画撮影時間 約80分
本体内充電 可能
USB給電 可能

・サイズ、質量
質量 約343g(バッテリー、メモリカードを含む)
サイズ 約115.2 x 64.2 x 44.8 mm (グリップからモニターまで)

sony公式サイト

SONY ZV-E10の外観

外箱

表面にはsonyのロゴのみ印刷されている
色は白色で、側面がオレンジ色
表面
裏面にはスペック等が印字されている
裏面

付属品

取説や保証書はモノクロ印刷
取説等
その他アダプターやケーブル等は黒色で統一されている
その他
  • 取説等
  • ACアダプター
  • バッテリー
  • ウィンドスクリーン(もふもふ)
  • USBケーブル
  • ストラップ

以上が付属します。

USBケーブルは充電の他、PCと接続してデータの転送が可能です。
一点注意がありまして、本体は高速な5Gbps転送に対応していますが付属のUSBケーブルは対応していません。
5Gbpsで転送したい場合は、別途USB3.2に対応したケーブルを用意する必要があります。

バッテリー充電器は付属しないので、充電は本体に入れたまま付属のUSBケーブルとACアダプターで充電します。

モフモフはホットシュー部分に固定することでマイク部分をカバーする
モフモフ装着状態

本体

正面

正面デザインはシンプル、本体が小型なので、キットレンズは凄く大きく感じる
正面

本体前面には録画機らしく、録画中を示す録画ランプが備わっています。
このランプは静止画の場合にはセルフタイマーランプとしても機能します。

上面

上面には撮影に関するボタンが配置されている
上面

本体上面には、以下ボタンが備わっています。

  • マルチインターフェースシュー
  • 内蔵マイク
  • 電源スイッチ
  • モード切替ボタン
  • 動画ボタン
  • カスタムボタン1
  • コントロールダイアル
  • ズームレバー兼シャッターボタン

マルチインターフェースシューはデジタルオーディオインターフェースに対応しており、対応した外部マイクを接続することで、高音質かつ、ノイズに強い録音が可能です。

カスタムボタンには設定により、好みの機能を割り当てることが可能です。

コントロールダイアルは初期状態では、絞り調整が割り当てられています。

裏面

裏面には撮影前に行う設定に関するボタンが配置されています
裏面

裏面には、以下ボタンが備わっています。

  • メニューボタン
  • ファンクションボタン
  • コントロールホイール
  • 再生ボタン
  • 削除ボタン

メニューは本機の設定画面が立ち上がります。
ファンクションボタンではフォーカスやピクチャープロファイルの切り替え等、良く使う機能を割り当てることが可能です。
コントロールホイールは回すことでシャッタースピード、上下左右で画面表示やISOの切り替えが可能です。
また上下左右で呼び出す機能はカスタマイズ可能です。

下面

下面はフラットになっておりシンプルである
下面

下面には三脚穴(1/4インチ)、にバッテリーボックスが備わっています。
三脚穴からバッテリーボックスの蓋までは約40mmです。

バッテリーボックス内にSDカードをスライドして挿入する
バッテリーボックス

バッテリーボックス内にSDカードを収納します。

右側面

右側面に各種コネクタが備わっている
右側面

向かって右側面には、以下端子が備わっています。

  • マイク端子(3.5mm)
  • USB Type-C端子
  • 充電ランプ
  • HDMIマイクロ端子
  • ヘッドホン端子(3.5mm)

マイク端子はプラグインパワーに対応しています。
また、ヘッドフォン端子はマイクのモニタリングが可能です。

SONY ZV-E10を使ってみて

本体にキットレンズを装着した状態

発売から既に時間が経っているので、色々な方がレビューしていますがこのカメラはっきり言って中途半端なスペックなので使う人をかなり選びます。

写真撮影用には向かない

もともとVLOGCAMERAとして販売されているので、おまけ程度で写真撮影できますよっていうレベルです。

SONY APS-C機ではa6000シリーズがありますが、a6400と比較するとa6400は静止画向きの機能が豊富で、動画向きの機能が無い。
ZV-E10はその逆で静止画向きの機能はありませんが、動画向きの機能が豊富です。

なので、写真撮影をメインに考えている方には別のカメラをおすすめします。

動画向けとして考える

先ほどの内容で伝わったかと思いますが、ZV-E10は動画をメインに考えている方向けのカメラになります。
ただ安価な分、最高の動画機ということもありません。

私の用途では十分だった

動画用として使う場合、私は以下条件を最低限に考えました。

長時間撮影用に外部電源が接続可能
モニターのため、録画しながらHDMI出力が可能
AFスピードが速い、被写体と捉える反応が速い

もちろんZV-E10はこの内容をクリアしています。

これ以外で私が便利に思った点は

ピクチャープロファイルが便利で綺麗

log撮影も可能だし、そのまま使えるピクチャープロファイルも豊富です。
私は少しコントラストが抑え目なpp5がお気に入りです。

ホワイトバランス調整が簡単

カスタムホワイトバランスモードで、白い被写体をカメラで捉えるとホワイトバランスを自動で調整可能です。
また、カスタムホワイトバランスは3つ保存が可能なので、撮影場所毎に保存しておけば設定を読み出すだけで撮影スタートできます。

ストラップ取り付け部が固定されている

ストラップホールは固定されているので動画撮影時は雑音が入らず便利である

ストラップが動きやすいように取り付け部にホルダーが接続されているモデルが多いのですが、このホルダーが本体と接触してカチャカチャ音を拾ってしまいます。

ZV-E10は取り付け部が固定されているので音が出ないのでこの心配が無いわけです。

コンパクトだけど三脚穴からバッテリーボックスまで十分、離れている

三脚穴からバッテリーボックスまでは十分離れている

コンパクトなカメラですが、三脚穴からバッテリーボックスの蓋まで、約40mmあります。
このくらい離れていれば、クイックリリースや雲台にカメラを固定したままバッテリーボックスにアクセスできます。

私の場合、SDカードの出し入れを頻繁に行うのでこの点は非常に嬉しいです。
動画撮影だとSDカード複数使ったりしますから。

手ブレ補正機能は期待しないほうがいい

ZV-E10はボディ内手ブレ補正は非搭載で、必要な場合はレンズキットに採用されているようなレンズ内手ブレ補正もしくは、アクティブ手振れ補正を有効にする必要があります。

最近のボディ内手ブレ補正は5軸補正がスタンダードになっているので、かなりブレを抑制してくれます。

対してレンズキットの手ブレ補正はハッキリ云って微妙です。
あまりブレを抑えてくれないので、アクティブ手ブレ補正を検討するのですが、アクティブ補正ってクロップされるので、まぁ使い辛いですよ。

動画用のカメラとして販売されていますが、この貧弱な手ブレ補正がZV-E10の最大の弱点だと思っています。
ZV-1と比べるとレンズ交換式になったので、画角はレンズで対応できるようになりましたが、手持ちで歩きながら撮影することはあまりおすすめ出来ません。

手ブレだけ気を付ければ価格も安いのでコスパ最高の動画機になる

これがZV-E10の印象です。

もちろん各所にコストカットの跡が見えますが、その分価格が抑えられているので高級感や最高の画質が欲しい!ではなく、それなりの画質で扱いやすいカメラを探している方にマッチするかと思います。

最後に

今回はSONYのZV-E10を紹介しました。
全てが最高じゃないけど、それなりのスペックで、価格を抑えて動画を撮りたい方におすすめできるカメラでした。

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この記事を書いた人

IT技術者でありDTMer
EDMの作曲を始めたところ楽しさに気づき、ロック以上にハマっています。
楽器はギターを弾いており、バンドではギタリストとしても活動しています。

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