IK Multimedia MODO DRUMとは
MODO BASSで好評を得たモデリング技術をDRUM音源に採用した音源です。
当初は全てのドラムパーツモデリングにチャレンジしたそうですが、金物の再現は難しいことが解り
金物以外をモデリング、金物はサンプリングで再現しています。
IK Multimedia MODO DRUM基本スペック
ドラムセットモデル 10キット※1
IK Multimedia公式サイト
ルームリバーブ 8種類
MIDIパターン 1400種類以上
エフェクター 19種類
最低CPU Intel Core i5以降のAVX命令セット対応CPU
対応プラグインフォーマット VST2,VST3,AAX
※1 SEは3キット
IK Multimedia MODO DRUMの特徴
・フィジカルモデリング
金物(シンバルやハイハット等)以外がモデリング音源となっています。
モデリングの設定とヒューマナイズ処理が秀逸であり、非常にリアルなドラム音源です。
・設定項目が豊富
右手、左手の癖や叩き方、ドラムパーツの部品交換等、設定項目は多岐に渡ります。
スティックやビーターの材質変更も可能です。
・メモリ負荷、ストレージ負荷が低い
ドラム音源ではサンプリングが主流なので、他のドラム音源はメモリ負荷がかなり高くなります。
MODO DRUMは大部分がモデリングで占められているので、メモリ負荷が非常に低いです。
プロジェクトのロードも短時間で完了します。
ただし、MODO BASSと比べるとモデリングしている音が多いためCPU負荷が高めです。
基本スペックにも記載されていますが、「Intel Core i5以降のAVX命令セット対応CPU」となっているので注意が必要です。
※AVX命令セット対応CPUは、Intel Core ix第二世代(Sandy Bridge)以降のCPUです
IK Multimedia MODO DRUMの簡単な使い方
ドラムセット選択
カテゴリー毎に分けられたドラムセットを選択します。
ドラムセットカスタマイズ
ドラムセットの各楽器を個別に変更することが可能です。
プレイスタイル
スティックやビーターの材質、叩き方の癖を設定することが出来ます。
ルーム(リバーブ)の設定
ルームモデルが8種類用意されており、好みの録音環境を設定できます。
ミキサーの設定
プリセットのままでも十分バランスが良いですが、ミキサー画面で各音の調整が可能です。
もちろん、パラアウト設定も可能です。
MIDIパターンについて
GROVES画面がMIDIパターンのブラウザになっています。
ジャンルや小節数等でフィルタリングしMIDIパターンを絞り込みます。
選択したパターンはその場で音の確認が可能で、プロジェクトにドラッグ&ドロップするだけで使用することが可能です。
MIDIマッピングについて
MIDIマッピングを変更することが可能です。
各楽器がグラフィカルに表示されるので、割り当ては容易です。
IK Multimedia MODO DRUMの使い勝手
用意されたドラムセット、MIDIパターンの品質が高く、ドラッグ&ドロップするだけでリアルなドラムトラックの作成が可能です。
ただ、ミキサーのデザインは良いとはいえないです。
個々の設定が何処にあるのか直感的に解り難いこと、一画面に設定が収まっていないので使い難いです。
この辺りはパラアウトして、DAWのミキサーで編集することをおすすめします。
MODO BASS同様にMODO DRUMのヒューマナイズも素晴らしいです。
右手、左手の癖の設定により、ただ連打するだけでもリアルなドラムロールが出力されます。
昔はBFDを使用していましたが、MODO DRUMは手っ取り早くリアルなドラムトラックを作ることに秀でていると感じます。
設定項目も多いですが、グラフィカルで解り易いこと、モデリングにより今までに無い設定が可能な点が面白いです。
MODO BASSが気になる方は「IK Multimedia MODO BASS 【定番生ベース音源】レビュー」が参考になります。
最後に
今回はIK Multimedia MODO DRUMを紹介しました。
比較的短時間でリアルなドラムトラックが作成可能な MODO DRUM、ドラム音源に迷っている方は一度お試し下さい。
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