EPOMAKER Cypher 96 レビュー【テンキーが電卓に!? 仕事もゲームも捗る万能メカニカルキーボード】

EPOMAKER Cypher 96本体全体写真 レビュー記事のアイキャッチ画像

「EPOMAKER Cypher 96」は、パッと見では一般的なフルサイズキーボードですが、テンキー部分が電卓にもなる面白い機能を備えたキーボードです。

この記事ではCypher 96の特徴や打鍵感、カスタマイズ性について徹底的にレビューしていきます。

EPOMAKER Cypher 96
総合評価
( 4 )
メリット
  • 電卓としても使えるテンキー
  • 高いカスタマイズ性(ホットスワップ、ソフトウェア)
  • 快適な打鍵感
デメリット
  • サイズが大きい
  • 日本語非対応のソフトウェア

この記事は、Epomakerさんから商品提供を受けて作成しています。

目次

製品の特長

テンキーが電卓としても使える

EPOMAKER Cypher 96テンキー部分の写真 電卓モードで液晶に計算結果が表示されている

Cypher 96最大の特長と言えるのが、テンキー部分を電卓として使用できる機能です。
会計作業やデータ入力など、数字を頻繁に扱う方には非常に便利な機能です。

ホットスワップ対応で自分だけのキーボードに

Cypher 96は、ホットスワップに対応しているため、ハンダ付け無しで簡単にスイッチを交換できます。
好みに合わせてスイッチを選ぶことで、自分だけの打鍵感を追求できます。

ガスケットマウント構造による心地よい打鍵感

ガスケットマウント構造を採用することで、非常に滑らかで心地よい打鍵感を提供します。

また5層のサイドウィッチ構造により、不快な音を軽減されているので

RGBバックライトでカスタマイズ性の高いライティング

EPOMAKER Cypher 96本体全体の写真 バックライトを点灯している状態
EPOMAKER Cypher 96本体側面の写真

Cypher 96は、キー一つ一つにRGBバックライトが搭載されており、様々なライティングパターンを楽しむことができます。
後述する専用ソフトウェアを使用すれば、ライティング設定を自分好みに変更することも可能です。

Cypher 96は一般的なキーバックライトだけではなく、ケース側面の照明も備わっています。

96キーレイアウトのコンパクト設計

Cypher 96は、一般的な104キーレイアウトよりもコンパクトな96キーレイアウトを採用しています。
一般的なフルサイズキーボードは横幅が約470mmですが、Cypher 96は394mmに抑えられています。

アローキーがメインキーエリアに被せていることと、ページUP等のキーは独立キーではなくテンキーに配置していることで省スペース化しています。

基本スペック

本体

スクロールできます
項目Cypher 96
レイアウトUS
キー数96
キーキャッププロファイルCherry
キーキャップ素材PBT(ダブルショット)
キーマウントプレート素材PC
キースタビライザープレートマウント
チルトスタンド2段階
本体サイズ394 x145 x 42.5mm
重量1.6kg
ケース素材ABS
接続方式有線(Type-c) / Bluetooth / 無線(2.4GHz)
バッテリー容量4000mAh x 2
ポーリングレート1000Hz (USB, 2.4Ghz), 125Hz (Bluetooth 5.0)
レイテンシー12ms (USB), 13ms (2.4Ghz wireless), 20ms (Bluetooth 5.0)
ホットスワップ対応
Nキーロールオーバー対応
バックライト対応
Cypher96公式サイト

キースイッチ

Cypher 96は、「Flamingo Linear Switch」と「Wisteria Linear V1 Switch」の2つからキースイッチを選択することが可能です。
それぞれのスペックは以下の通りです。

スクロールできます
項目Wisteria(Linear)Flamingo
タイプリニアリニア
ステム素材POM+PTFEPOM
ハウジング素材PC top housing,
PA66 bottom housing
PC housing
ピン数55
アクチュエーションポイント押下圧45gf47gf
底打ち押下圧(Bottom force)60gf
アクチュエーションポイント2mm1.5-2mm
総ストローク3.6mm3.8mm
スプリング20.4mm
耐久性1億回

私は「Wisteria Linear Switch」を選択しました。

Wisteria Linear Switchは癖の無いスイッチで使い易いよ!
記事下にある動画で、打鍵音も確認できるぞ。

キースイッチを分解した詳細については、以下の記事で紹介しています。

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外観

パッケージ

EPOMAKER Cypher 96パッケージ写真 黒色基調でスタイリッシュ

付属品

EPOMAKER Cypher 96付属品の写真
  • 有線接続兼、充電用USBケーブル
  • マニュアル
  • キーキャップキースイッチプラー
  • 替えのキースイッチ(3つ)

以上が付属します。

本体

EPOMAKER Cypher 96本体全体の写真
EPOMAKER Cypher 96本体裏面の写真
EPOMAKER Cypher 96本体手前側の写真
EPOMAKER Cypher 96本体奥側の写真

充電用コネクタは本体奥側中央に配置されています。

チルトスタンド

EPOMAKER Cypher 96チルトスタンドの拡大写真 閉じている状態
EPOMAKER Cypher 96チルトスタンドの拡大写真 1段階開いた状態
EPOMAKER Cypher 96チルトスタンドの拡大写真 2段階開いた状態

2段階調整が可能なチルトスタンドが備わっています。
また、チルトスタンド側にも滑り止めラバーが貼られているので安心して使用できます。

EPOMAKER Cypher 96本体側面の写真
EPOMAKER Cypher 96本体側面の写真 チルトスタンドを1段階開いた状態
EPOMAKER Cypher 96本体側面の写真 チルトスタンドを2段階開いた状態

テンキー電卓

EPOMAKER Cypher 96テンキー部分の写真
EPOMAKER Cypher 96テンキー部分の写真 電卓モードで液晶に計算結果が表示されている

テンキー部分はテンキーはもちろん、Fn + Numキーを押下することで、電卓としても使用できます。

バックライト

EPOMAKER Cypher 96本体全体の写真 バックライトを点灯している状態

キー部分とケースの両サイドのRGB LEDが点灯します。
サイド部分は机も照らしてくれるので、間接照明みたいです。

特殊キーの一覧

Cypher 96は特定のコンビネーションキーで特殊操作が可能です。

以下に一覧にしているのでご参考ください。

Windows用の特殊キーを確認する
FN + F1

画面輝度を下げる

FN + F2

画面輝度を上げる

FN + F3

タスク切り替え(Win + Tabと同じ)

FN + F4

マルチウィンドウ切り替え

FN + F5

検索

FN + F6

キーボード入力方法の切り替え

FN + F7

前の曲

FN + F8

再生/一時停止

FN + F9

次の曲

FN + F10

ミュート

FN + F11

ボリュームダウン

FN + F12

ボリュームアップ

FN + WIN

Winキーロック

FN + ESC

ファンクションキー、Fn + ファンクションキーの機能切り替え

MAC用の特殊キーを確認する
F1

画面輝度を下げる

F2

画面輝度を上げる

F3

マルチウィンドウ切り替え

F4

タスクのコントロール

F5

検索

F6

キーボード入力方法の切り替え

F7

前の曲

F8

再生/一時停止

F9

次の曲

F10

ミュート

F11

ボリューム-

F12

ボリューム+

Fn + F1

F1

Fn + F2

F2

Fn + F3

F3

Fn + F4

F4

Fn + F5

F5

Fn + F6

F6

Fn + F7

F7

Fn + F8

F8

Fn + F9

F9

Fn + F10

F10

Fn + F11

F11

Fn + F12

F12

無線モード系の特殊キーを確認する
FN + 1

短押しでBluetooth1、長押しでペアリングモードになる

FN + 2

短押しでBluetooth2、長押しでペアリングモードになる

FN + 3

短押しでBluetooth3、長押しでペアリングモードになる

FN + 4

短押しで2.4GHz、長押しでペアリングモードになる

FN + Q

MACモード

FN + W

WINモード

FN + M

ブザーOn/Off

FN + NUM

テンキー / 電卓の切り替え

FN + スペース(長押し)

工場出荷状態にリセット

FN + バックスペース

バッテリー残量確認

ライティング用の特殊キーを確認する
FN +

バックライトモード切替

FN + ↓

輝度-

FN + ↑

輝度+

FN + ←

ライト効果の速度を下げる

FN + →

ライト効果の速度を上げる

FN + ENTER

バックライトカラー切替

FN + CAPSLOCK

サイドライトモード切替

FN + A

サイドライト輝度切替

FN + S

サイドライト速度切替

カスタマイズについて

Cypher 96グローバル公式サイト中段の「Epomaker Cypher96 Driver」をクリックすると、「Epomaker Driber」のダウンロードページにジャンプできます。
このEpomaker Driberで各種カスタマイズが可能です。

カスタマイズ出来る項目は以下の通りです。

  • キーマップの変更(Main,FnSetting)
  • マクロの設定(Macro)
  • バックライトの設定(Light)
  • プリセットのシェア(Share)
  • アカウント登録(My Account)
  • アップデートや言語の設定(About)
各カスタマイズの詳細を確認する
キーマップの変更(Main)
EPOMAKER Cypher 96ソフトウェアの画像 キーマップ変更画面

基本的なキーの他、音量変更のマルチメディア系、マクロキーの割り当て、マウス操作等も設定が可能です。
また、Fnキーについても任意のキーに割り当て可能なので柔軟な設定が可能です。

Other Setting内には各接続状態でのスリープ時間や、キーのデバウンスタイムの設定が可能です。

画面右上のLayer-*でキーマップの設定状態を切り替えることが可能です。

キーマップの変更(FnSetting)
EPOMAKER Cypher 96ソフトウェアの画像 Fnキーマップ変更画面

Fnキーを押している状態でのキーマップ変更が可能です。
赤色のキーは専用のキーが割り当てられており、変更できません。

マクロの設定(Macro)
EPOMAKER Cypher 96ソフトウェアの画像 マクロ設定画面

左側のマクロリストから各マクロを選択し、右側のウィンドウでキーのレコーディングを行います。

レコーディング後に編集が可能な一般的なマクロ機能です。

バックライトの設定(Light)
EPOMAKER Cypher 96ソフトウェアの画像 ライティング設定画面

バックライトパターン、輝度、周期の設定が可能です。

プリセットのシェア(Share)

各設定をシェア(アップロード、ダウンロード)することが可能です。

アカウント登録(My Account)

アカウントの登録が可能です。

アップデートや言語の設定(About)

言語やソフトウェア、ファームウェアのアップデート、起動設定などが可能です。

使用感

それではCypher 96を使用して感じたことを紹介します!

打鍵感・打鍵音

ガスケット構造を採用していることで、タッチが柔らかい点と、5層のサンドウィッチ構造で嫌な音や響きが無く、コトコト気持ちよい打鍵感です!

また本体重量も樹脂ケースながらも重いので安定感が高く、長時間使用していてもストレスを感じませんでした!

価格からは考えられないほど、レベルの高い打鍵感です。

打鍵音については以下のショート動画で視聴可能です。

キーレイアウトについて

少しコンパクトなフルサイズキーボードといった印象です。

アローキー部分についてはメインキーエリアに侵食していますが、少し隙間を設けてあるのでタッチタイピングがやり易いです。

一点気になるのはファンクションキーです。
通常ファンクションキーは4つ単位で隙間がありますが、このモデルでは全て一定間隔です。
なので、最初はタッチタイピングに慣れが必要です。

テンキー電卓について

面白い!

普段から電卓を使う方は電卓モードで使って、テンキーはメインキーを使ってタイピングするなど柔軟な使い方が可能です。
もちろん、電卓モード中にテンキーを操作しても端末側には入力されません。

しかも打鍵感が良いから、電卓として使うと気持ちいい!

あと使っていて気付いたんですが、視認性が高いです。
一般的な電卓ってバックライトが無いんですが、このモデルは液晶部分にもバックライトがあるので数字が見易い!
この電卓・・・いいぞ!

しばらく使ってみて

サイズが大きい点と、重いことから持ち運ぶことはおすすめできません。
基本的にはデスクに置きっぱなしです。

EPOMAKER Cypher 96接続方式切り替えスイッチの拡大写真 スライダースイッチになっている
接続方式切り替えスライドスイッチ

地味な点ですが、接続方式を切り替えるスライドボタンが表面にある点も便利に感じました。
多くのキーボードでは側面に配置されていて視認性が悪いんですよね。
複数の端末で使いまわす方にとっては、便利に感じるかと思います!

EPOMAKER Cypher 96 レビューまとめ

今回はEPOMAKER Cypher 96をレビューしました。

Cypher 96は、テンキーが電卓になるというユニークな機能を搭載した、まさに「一石二鳥」なキーボードでしたね。
ホットスワップ対応かつキーマップ変更可能でカスタマイズ性も高いので、自分だけのキーボードを作り上げたいという方にもおすすめできますね。

標準的なフルサイズキーボードから乗り換えるなら一押しのキーボードです!
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。

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この記事を書いた人

IT技術者でありDTMer
EDMの作曲を始めたところ楽しさに気づき、ロック以上にハマっています。
楽器はギターを弾いており、バンドではギタリストとしても活動しています。

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