はじめに
Stable Diffusion WebUIでお気に入りの画像が作成できた場合、プロンプトを保存して再使用したり管理出来たら便利ですよね。
と、いうことで今回はStable Diffusion WebUIのプロンプトの保存方法と、管理方法を解説していきます。
- プロンプトの保存方法
- 保存したプロンプト(スタイル)の再利用について
- スタイルの管理方法
※AUTOMATIC1111 Ver1.6からUIが変更となったので、Ver1.6の手順に対応しました
AUTOMATIC1111のバージョンアップ手順については↓の記事が参考になります。
Stable Diffusion WebUI プロンプトの保存方法
Stable Diffusion WebUIにはスタイル(日本語表示)という機能でプロンプトの保存・管理が可能です。
解説に使用する画像は日本語環境になります。
Stable Diffusion WebUIは英語表示なので日本語化すると、直感的に操作できて凄く便利ですよ。
日本語化については↓の記事で紹介しているので参考にして下さい。
画面構成について
先ずプロンプトの入力、保存、管理するための画面構成について解説します。
上段のテキストエリアがプロンプト、下段がネガティブプロンプトになります。
Ver1.5まで
生成ボタンの下にあるボタンを今回使用します。
1.一番左のチェックマークのボタンは、今回使用しませんが前回生成した画像のプロンプトを再表示します。
2.バケツマークのボタンは削除ボタンで入力されているプロンプトを全て削除します。
3.花札マークのボタンも今回使用しませんが、LoRAやCheckpoints等のインストールデータの表示(ブラウズ)が可能です。
4.バインダーマークのボタンは、選択したスタイルをプロンプトに反映します。
5.一番右のフロッピーマークのボタンは、入力したプロンプトをスタイルとして保存するボタンになります。
Ver1.6から
Ver1.6ではボタンが削減されました。
1.一番左のチェックマークのボタンは、前回生成した画像のプロンプトを再表示します。
2.バケツマークのボタンは削除ボタンで入力されているプロンプトを全て削除します。
花札マークボタンは、LoRAやCheckpointsのタブが追加された為に削除されました。
バインダーボタン、保存のボタンはスタイル編集ボタンにまとめられました。
スタイルの保存について
- STEP1プロンプトが完成した!
いい感じのプロンプト↓が出来上がりました!
メインプロンプト 試しに出力した画像 入力したプロンプト
best quality, ultra high res, (photorealistic:1.4), ((puffy eyes)), looking at viewer,1girl , dynamic angle,
入力したネガティブプロンプト
nsfw, EasyNegative, paintings, sketches, (worst quality:2), (low quality:2), (normal quality:2), lowres, normal quality, ((monochrome)), ((grayscale)), split view, grid view, wood
- STEP2スタイル保存ボタンをクリック
好みのプロンプトが作成できたら、一番右のフロッピーマークの保存ボタンをクリックします。
- STEP3スタイル名を入力する
保存ボタンをクリックするとスタイル名を入力するポップアップが表示されるので、適当な名前を入力してOKをクリックします。
これでプロンプトの保存は完了です。
- STEP4ネガティブプロンプト無しでも保存できるよ
同じような要領で、いい感じの髪型も完成したので保存しておきましょう。
先ほどはネガティブプロンプトも入力していましたが、今回はプロンプト(ポジティブ)のみです。髪型のプロンプト 入力したプロンプト
dark brown hair, ponytail,
こういったプロンプトも問題無く保存可能です。
- STEP1スタイル編集ボタンをクリックする
画像生成(Generate)ボタンの下にあるスタイル編集ボタンをクリックします。
- STEP2スタイル名、プロンプトを入力する
上段にスタイル名、中段にプロンプト、下段にネガティブプロンプトを入力します。
スタイル、プロンプトの入力 ※プロンプトだけ、ネガティブプロンプトだけ入力しても問題ありません
- STEP3保存(Save)ボタンをクリックする
最後に保存(Save)ボタンをクリックすれば、スタイル保存が完了します。
保存ボタンをクリック
スタイルの呼び出しについて
- STEP1スタイル選択
保存したプロンプト(スタイル)を呼び出すにはスタイル欄から任意のスタイルを選択します。
今回は先ほど保存した「main」と「hair_pony」を選びます。
選んだ状態でバインダーマークのボタンを押すと保存されているプロンプトが呼び出されます。間違えてスタイルをクリックしてしまったら、×マークをクリックすれば削除できるよ
- STEP2スタイルの反映
スタイルを選んだらバインダーマークのボタンをクリックします。
すると選んだスタイルがプロンプトに反映されるよ。
スタイルを反映 - STEP3試しに画像出力した!
実はスタイルの順番も重要です。
先ほどは「main」→「hair_pony」という順番で選んだので、呼び出されたプロンプトも後ろに髪型が反映されています。
「hair_pony」→「main」と逆に選択すると最初に髪型が反映されます。「main」→「hair_pony」の順で反映した画像はこんな感じ↓になりました。
髪型を反映した画像
Ver1.6から
Ver1.6からスタイルの呼び出し方法も変更になっています。
またスタイルの反映方法・呼び出し方法が2通り存在します。
- STEP1スタイルリストからスタイルを選択する
スタイルリストボックスから好みのスタイルを選択します。
この時、複数のスタイルを選択することも可能です。 - STEP2画像生成する
後は、画像生成(Generate)ボタンを押すだけです。
この手順はスピーディーに画像生成できるね
また、スタイル選択していてもプロンプトエリアのプロンプトは適用されます。
具体的にはプロンプトエリアのプロンプトが先に処理されて、スタイルのプロンプトが後に処理されます。
スタイルとプロンプトの併用
- STEP1スタイルリストからスタイルを選択する
スタイルリストボックスから好みのスタイルを選択します。
この時、複数のスタイルを選択することも可能です。 - STEP2スタイル編集ボタンをクリックする
画像生成(Generate)ボタンの下にあるスタイル編集ボタンをクリックします。
- STEP3バインダーボタンをクリックする
右側に表示されているバインダーボタンをクリックする。
これで選択したスタイルのプロンプトがプロンプトエリアに反映されます。バインダーボタンがスタイル編集ポップアップ内に配置されているから、従来よりも不便になってしまったなぁ
スタイルの管理について
スタイルは便利なので、多くの方がお気に入りのプロンプトを沢山保存していくと思います。
ある程度スタイルを保存していると、あるタイミングでスタイルを整理したくなるかと思いますが、
WebUI上ではスタイルの編集ができません。
(WebUIではスタイルの保存のみ可能です)
なので、そんな時はスタイルファイルを直接編集します。
- STEP1スタイルファイルの保存場所について
Stable Diffusion WebUIをインストールフォルダ(解凍したフォルダ)内の「webui」→「style.csv」ファイルを編集します。
- STEP2ファイルフォーマットについて
スタイルファイルを開くと↓のようになっています。
name,prompt,negative_prompt
main,"best quality, ultra high res, (photorealistic:1.4), ((puffy eyes)), looking at viewer,1girl , dynamic angle, ","nsfw, EasyNegative, paintings, sketches, (worst quality:2), (low quality:2), (normal quality:2), lowres, normal quality, ((monochrome)), ((grayscale)), split view, grid view, wood, "
hair_pony,"dark brown hair, ponytail,",1行目がフォーマットですね。
スタイル名,プロンプト,ネガティブプロンプト
という形になっています。その下に保存したスタイルが1行毎に記述されています。
後はやりたいように編集すれば良いだけです。
- STEP3順番の入れ替えも出来るよ
スタイルの順番を入れ替えたり。
name,prompt,negative_prompt
hair_pony,"dark brown hair, ponytail,",
main,"best quality, ultra high res, (photorealistic:1.4), ((puffy eyes)), looking at viewer,1girl , dynamic angle, ","nsfw, EasyNegative, paintings, sketches, (worst quality:2), (low quality:2), (normal quality:2), lowres, normal quality, ((monochrome)), ((grayscale)), split view, grid view, wood, " - STEP4もちろん名前の変更も出来るよ
スタイル名を変更してみた。
name,prompt,negative_prompt hairstyle_pt,"dark brown hair, ponytail,", body,"best quality, ultra high res, (photorealistic:1.4), ((puffy eyes)), looking at viewer,1girl , dynamic angle, ","nsfw, EasyNegative, paintings, sketches, (worst quality:2), (low quality:2), (normal quality:2), lowres, normal quality, ((monochrome)), ((grayscale)), split view, grid view, wood, "
- STEP5必要無いスタイルを削除出来るよ
要らないスタイルを削除することもできます。
name,prompt,negative_prompt
body,"best quality, ultra high res, (photorealistic:1.4), ((puffy eyes)), looking at viewer,1girl , dynamic angle, ","nsfw, EasyNegative, paintings, sketches, (worst quality:2), (low quality:2), (normal quality:2), lowres, normal quality, ((monochrome)), ((grayscale)), split view, grid view, wood, " - STEP6ファイルを更新したら更新ボタンをクリック
スタイルファイルを更新したら、スタイルの右に更新ボタンがあるので、クリックしましょう。
(ファイル保存したスタイルが読み込まれます)
- STEP1スタイル編集ボタンをクリックする
画像生成(Generate)ボタンの下にあるスタイル編集ボタンをクリックします。
- STEP2削除したいスタイルを選択する
スタイルリストボックスから削除したいスタイルを選択します。
- STEP3削除(Delete)ボタンをクリックする
下段に表示されている削除(Delete)ボタンをクリックすると、
確認のポップアップが表示されるので、OKをクリックすると選択したスタイルの削除が完了します。WebUI上でスタイル削除が出来るようになったから、これは便利だ!
まとめ
Stable Diffusion WebUI プロンプトの保存・管理方法を紹介しました。
お気に入りのプロンプトでガシガシ画像生成していきましょう!
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