【Stable Diffusion】BREAK構文の使い方を完全マスターする!

鎧を着たブロンドヘアーの女性が睨んでいるAIイラスト

はじめに

Stable Diffusionは、AIを用いて画像を生成できるツールです。プロンプトと呼ばれるテキストを入力することで、さまざまな画像を生成できます。

BREAK構文は、Stable Diffusionのプロンプトで使用できる構文の1つです。
BREAK構文を使用すると、プロンプトの特定の部分を強調できます。

本記事では、BREAK構文の使い方を徹底解説します。
初心者から上級者まで、ぜひ参考にしてみてください。

この記事で理解できること
  • BREAK構文の使い方・使用例
  • BREAK構文を使う上での注意点
目次

Stable DiffusionのBREAK構文とは

Stable Diffusionの呪文(プロンプト)は、正しくはトークンと呼びます。

左に書いた呪文が強く影響することはご存じかと思いますが、76個目や151個目になると影響度が高くなります。

これはStable Diffusionで画像生成する場合に、トークンを引き渡す数が75個刻みになってることが影響しています。
75刻みで渡すので、76個目や151個目のトークンが強調されるわけです。

この引き渡すトークンを強制的に区切る構文がBREAK構文です。

75個単位でトークンを引き渡すため、75個の呪文が相互に影響します。

これを利用して、BREAKで要素を区切ると目的の画像を一早く生成することが可能です。

例えば、「画質,人物,BREAK 服装」とプロンプトを記載すれば人物と服装のトークンを分離できるので、色の指定などが綺麗に反映されます。

BREAK構文の使い方

BREAK構文の使い方は、非常に簡単でプロンプトに「BREAK」と追加するだけです。
もちろん、BREAKは複数入力して使用することも可能です。

以下は、実際にBREAK構文を使用した例です。

stable diffusionで画像生成している画像
プロンプト欄にBREAKは記載されていない
BREAK追加前
stable diffusionで画像生成している画像
プロンプト欄にBREAKが記載されている
右上のトークン数をフォーカスしている
BREAK追加後

BREAK追加後は「point at viewer」が強調されて、画面に対して指をさした画像が生成されましたね。

BREAK構文が問題無ければ、BREAK追加前と比較してトークン数(プロンプト欄の右上の数値)が増大します。
これは、トークンを75刻みで引き渡すために意味のないワードを埋めているからです。

もちろんBREAKを複数追加しても問題ありません。

BREAK構文の使い方の例

BREAK構文は、さまざまな用途に使用できます。

例えば、以下の用途で使用できます。

  • 強調したいプロンプトの前にBREAKを追加して画像に反映させる
  • 複数の要素を区切って、それぞれを独立して生成させる(色の指定や、複数の人物を生成する場合に重宝します)

以下の画像は、複数のBREAK文を使用して人物の特徴と服装の特徴を区切っています。
このようなプロンプトでBREAKを記載しない場合は、青い鎧が生成されてしまう可能性が高くなります。

黄色の鎧、白いスカートを穿いた青髪女性のAIイラスト
プロンプト

masterpiece, best quality, highres, 1girl ,looking up, upper body,
BREAK blue hair, ponytail, blue eyes,
BREAK gold armor, white skirt,
outdoor, sky, mountain,

ネガティブプロンプト

verybadimagenegative_v1.3, (worst quality, low quality:1.4), (malformed hands:1.4), (mutated fingers:1.4), text, signature, simple background

BREAK構文以外にもプロンプトを強調する方法があります。
強調構文については、以下の記事をご参考ください。

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BREAK構文を使う際の注意点

BREAK構文を使用する際は、以下の点に注意が必要です。

  • 強調したいトークンを、BREAKの直後に入力する必要があります
  • BREAKは大文字で記載してください。小文字では機能しません

「BREAK構文の使い方」の項でも紹介しましたが、BREAKが問題無く機能した場合は、プロンプトの右上に表示される「トークン数」が増大するので注目しましょう。

まとめ

今回はStable Diffusionのプロンプトで使用できる、BREAK構文の使い方を紹介しました。

BREAK構文は、Stable Diffusionのプロンプトで使用できる便利な構文です。BREAK構文を使いこなすことで、思い通りの画像を生成することができるようになります。

本記事で紹介した内容を参考に、ぜひBREAK構文を活用してみてください。

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この記事を書いた人

IT技術者でありDTMer
EDMの作曲を始めたところ楽しさに気づき、ロック以上にハマっています。
楽器はギターを弾いており、バンドではギタリストとしても活動しています。

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