音楽を配信する際に様々なストリーミングサービスを利用すると思われますが、
動画として投稿する場合、広告が挿入される関係でラウドネスノーマライズ
される可能性があります。
ラウドネスノーマライズとは

ラウドネスとは人の感じる音の大きさを指します。
ノーマライズとは音量正規化(音量を一定レベルに補正すること)を指します。
合わせると、人の感じる音の大きさを一定レベルにすることをラウドネスノーマライズ(ノーマライゼーション)と云います。
動画のストリーミングサービス(ニコニコ動画やyoutube)では広告が挿入されるため、
動画本編と広告の音量差が大きいと耳の怪我や障害を負う可能性が有ります。
広告の音量が1(小さい)の場合、音量を上げます。
その状態で音量10(大きい)の動画が再生されると、爆音がヘッドフォンから流れることになります。
以上のことから、動画ストリーミングサービスではアップロードする動画の音量が一定値以上の場合は、規定値まで音量が下げられます。
この補正をラウドネスノーマライズと云います。
他、動画毎の音量差が少なくなるのでユーザーが音量を調整する手間が省けます。
以降、ニコニコ動画、youtubeのラウドノーマライズの仕様を紹介します。
ニコニコ動画
ニコニコ動画公式サイトで仕様が公開されています。
・基準となるラウドネス値: -15LKFS/LUFS (Integrated Loudness)
ニコニコ動画公式サイト
・ラウドネス計測方法: EBU R 128 / ITU-R BS.1770-3
上記ラウドネス値(-15LUFS)を超えると-15LUFSに補正されることになります。
youtube
公式から仕様が公開されていませんが、-11~-13LUFS程度と云われています。
公開中の動画の場合、youtubeの再生画面からどの程度補正されているのか確認できます。
私のINVERSIONという曲を参考にします。
再生画面で右クリックし、表示されたポップアップメニューから詳細統計情報を左クリックします。

すると画面左上の4段目にVolume/Normalizedという項目がありますが、この値が実際に補正された値になります。

INVERSIONの場合、youtubeボリューム100%に対して、82%の音量で再生されていることになります。
デシベル数値では1.7db下げられているということになります。
最後に
今回はラウドネスノーマライゼーションを紹介しました。
ノーマライズにより規定値まで音圧は下げられるので、ダイナミクスを犠牲に過剰に音圧を稼ぐ必要は無いと思います。
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