Epomaker HE65 Mag レビュー【ラピッドトリガー、無線、8000Hz対応で隙の無いゲーミングキーボード】

Epomaker he65mag本体の写真 レビュー記事のアイキャッチ画像

ゲーマーの皆さん、最高のパフォーマンスを求めるなら、キーボード選びは非常に重要です。
今回紹介するのは「Epomaker HE65 Mag」です。

このキーボードはラピッドトリガー、無線接続、そして驚異の8000Hzポーリングレートに対応した、まさに隙のないゲーミングキーボードです。

この記事では、Epomaker HE65 Magの魅力を徹底的にレビューします。
実際の使用感、ゲーミング性能、そしてメリット・デメリットまで、あなたが知りたい情報を余すことなくお伝えします。

Epomaker HE65 Mag
総合評価
( 4 )
メリット
  • ラピッドトリガー、無線、8000Hz対応による高いゲーミング性能
  • 無線でも低遅延
  • ミニスクリーン搭載
デメリット
  • ソフトウエアが日本語に対応していない
  • コンパクトな分、慣れが必要
目次

Epomaker HE65 Magの主な特徴

磁気ホール式スイッチ採用でラピッドトリガー対応

製品名からもわかるとおり、磁気ホール式スイッチを採用しています。

磁気ホール式スイッチといったらラピッドトリガーですが、もちろん対応しています。

ラピッドトリガーとは
キーボードのキー入力におけるオン・オフの反応速度を極限まで高める技術です。
従来のキーボードでは、キーを一定の深さまで押し込む、または完全に元の位置に戻す必要がありましたが、ラピッドトリガーでは、キーのわずかな動きを検知し、瞬時に入力のオン・オフを切り替えます。

8000Hzポーリングレートで低遅延

ポーリングレートはMAX8000Hzと、記事執筆時点では最高レベルのキーボードです。

また、入力の遅延が2.4gHz無線でも0.125msと超低遅延な点も見逃せません!

ミニスクリーン(TFT)搭載

Epomaker he65mag本体の写真 本体右奥のミニスクリーンを点灯して拡大している
本体右上にあるミニスクリーン

キーボード右上にミニスクリーンを搭載しています。
時計やカレンダー、バッテリー状態などの確認が可能です。

カスタマイズ性が高い

ホットスワップ対応で簡単にキースイッチを交換できること、キーキャップについてもMX互換で多くのキーキャップに交換可能です。
また、上記カスタマイズに必要な工具も付属したりと至れり尽くせりです。

機能のカスタマイズについては専用のソフトウェアで可能です。
詳細については後述します。

コンパクトなレイアウト

製品名の通り、65%レイアウトを採用しています。
コンパクトな分、軽量で持ち運びに適していたり、机のスペースを広く使えるというメリットがあります。

逆にファンクションキー等のキーはコンビネーションキーで入力する必要があるなど、コンパクトキーボードに慣れていない方は、扱うのに慣れが必要になります。

スペック

キーボード

スクロールできます
項目TH85
レイアウトUS(65%)
キー数66キー, 1ノブ
キーキャッププロファイルCherry
キーキャップ素材PBT(ダブルショット)
キーマウントプレート素材アルミ
キースタビライザープレートマウント
チルトスタンド2段階
本体サイズ33.48 x 12 x 4cm
重量約1kg
ケース素材ABS
接続方式有線(Type-c) / Bluetooth / 無線(2.4GHz)
バッテリー容量4000mAh
ポーリングレート8000Hz (USB, 2.4Ghz), 125Hz (Bluetooth 5.0)
レイテンシー0.125ms(USB,2.4Ghz), 15ms (Bluetooth 5.0)
ホットスワップ対応
Nキーロールオーバー対応
バックライト対応
Snap Tap対応
HE65 Mag公式サイト

キースイッチ

Gateron Magnetic White Switch本体の写真

HE65 Magは「Gateron Magnetic White Switch」が採用されています。
このスイッチのスペックは以下の通りです。

スクロールできます
項目Gateron Magnetic White Switch
タイプリニア
ピン数3(HE)
アクチュエーションポイント押下圧30gf
底打ち押下圧(Bottom force)47±5gf
アクチュエーションポイント自由設定
総ストローク4.1±0.2mm
スプリング20mm
耐久性1億回

アクチュエーションポイントについてはHEスイッチなので、後述するソフトウェアでカスタマイズが可能です。

外観

パッケージ

Epomaker he65magのパッケージ写真

付属品

Epomaker he65magの付属品の写真
  • 充電兼、有線接続用USBケーブル
  • マニュアル
  • キーキャップ、キースイッチプラー

以上が付属します。

本体

Epomaker he65mag本体の写真
Epomaker he65mag本体の写真 本体裏面
Epomaker he65mag本体の写真 本体手前側面
Epomaker he65mag本体の写真 本体奥側面

背面プレートは金属で出来ています。

Epomaker he65mag本体の写真 本体奥側面のスイッチ部分を拡大している
Epomaker he65mag本体の写真 本体奥側面に収納されているUSBレシーバーを外した状態

本体奥側面にwin/mac切り替えスイッチ、USBコネクタ、接続方式切替スイッチが備わっています。
スイッチの隣にUSBレシーバーが収納されています。

チルトスタンド

Epomaker he65mag本体裏面、チルトスタンド部分の写真 スタンドを閉じている状態
Epomaker he65mag本体裏面、チルトスタンド部分の写真 スタンドを一段開いた状態
Epomaker he65mag本体裏面、チルトスタンド部分の写真 スタンドを2段開いた状態

2段階調整が可能なチルトスタンドで、全てのスタンド先端に滑り止めラバーが張られています。

Epomaker he65mag本体の写真 本体左側面
Epomaker he65mag本体の写真 本体左側面でチルトスタンドを一段開いている
Epomaker he65mag本体の写真 本体左側面でチルトスタンドを2段開いている

ボリューム(ロータリーエンコーダー)について

Epomaker he65mag本体の写真 本体右側面

右側面に備わっているボリュームノブですが、思った以上に多機能です。

操作としては回すことと、押すことが可能になっています。
そのまま操作すると、回すと音量、押すことでミュート/ミュート解除が行えます。

Fn + 押すことにより、セッティングモードへ移行できます。
セッティングモードでは回すことで項目の切り替え、押すことで項目の確定します。
項目が確定したら、ノブを回すことで設定値が変更可能です。

セッティングモードの項目は以下の通りです。

  • 言語(中国語/English)
  • 音量
  • バックライトカラー
  • バックライトスピード
  • バックライト輝度
  • バックライトモード

ミニスクリーンを搭載することにより実現した機能ですね。
この辺りの設定はコンビネーションキーで行うことが多いですが、ミニスクリーンに項目と設定値が表示されるのでカスタマイズが直感的に行えます。

ライティング

Epomaker he65mag本体の写真 バックライトを点灯している状態

バックライトライティングについては以下動画で確認可能です。

ミニスクリーン

Epomaker he65mag本体の写真 本体右奥のミニスクリーンを拡大している

少し紹介しましたが、キーボード右上にミニスクリーンが搭載されています。

デフォルトでは以下項目が表示されています。

  • 日時
  • CapsLock状態
  • Win/Macモード
  • バッテリー
  • 接続方式

表示内容は後述するソフトでカスタマイズすることが可能です。

特殊キーの一覧

HE65 Magは特定のコンビネーションキーで特殊操作が可能です。

以下に一覧にしているのでご参考ください。

ファンクションキー系の特殊キーを確認する
FN + 1

F1

FN + 2

F2

FN + 3

F3

FN + 4

F4

FN + 5

F5

FN + 6

F6

FN + 7

F7

FN + 8

F8

FN + 9

F9

FN + 0

F10

FN + ESC

`~

FN + –

F11

FN + =

F12

FN + ;

HOME

FN + ‘

END

FN + p

プリントスクリーン

FN + [

スクロールロック

FN + ]

ポーズ

FN + L

インサート

機能切替の特殊キーを確認する
FN + Backspace

バッテリー残量確認

FN + Space(長押し)

工場出荷状態に戻す

FN + ノブを押す

ノブの機能切替

FN + Q/W/E

長押しでBTペアリングモード、短押しでBTチャンネル切替

FN + R

長押しで2.4gHzペアリングモード、短押しで2.4gHz切替

FN + WIN

Windowsキーロック

ライティング用の特殊キーを確認する
FN + \|

バックライトモード切替

FN + PgUP

バックライトのON/OFF

FN + ↑

輝度を上げる

FN + ↓

輝度を下げる

FN + ←

演出速度を下げる

FN + →

演出速度を上げる

FN + DEL

バックライト色の切り替え

カスタマイズについて

HE65 Magは「Epomaker Driver」というソフトで行います。
Epomaker Driverは公式サイトからダウンロード可能です。

カスタマイズ出来る項目は以下の通りです。

  • キーマップの変更(Main,FnSetting)
  • マクロの設定(Macro)
  • ミニスクリーンの設定(Screen)
  • バックライトの設定(Light)
  • プリセットのシェア(Share)
  • アカウント登録(My Account)
  • アップデートや言語の設定(About)

ラピッドトリガーについてはMainタブの「StrokeSetting」で設定可能です。
その他一つのキーストロークに対して、複数の機能を持たせたり、後押し優先(SOCD,Snap Key)といった設定も可能です。

詳しくは同社のHE68のレビュー記事で紹介しているので、ご参照ください。

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Epomaker HE65 Magの使用感

HE65 Magをしばらく使ってみての感想をトピック毎に紹介していきます。

ゲーミング性能

価格からは考えられない性能です!

磁気ホールスイッチを採用し、8kポーリングレートに対応しているので反応速度は設定次第で爆速です!
また2.4gHz接続時でも8kポーリングレートを使用できるので、レイテンシーは0.125msと優先接続時と変わらず高性能です。

無線でも低遅延ですから超~快適です。

日常使いでの使い心地

ミニスクリーンがいい味出してます。

小さいながらも視野角が広い液晶なのでどの角度からでも綺麗に見えるのはポイント高し!
時間についても少し大きく表示されているので、チラ見でも見やすいですね。

ミニスクリーンを活用したボリュームノブですが、設定項目や設定値が表示されるので非常に使いやすいですね。
バックライトの設定項目って結構多いですから、重宝します。

ただノブが本体から出っ張っているので持ち運ぶときに、少し気になります。
具体的には、出っ張りが引っかかってノブに力がかかってしまうので気を使いますね。
かなりがっしり作られているので、小さなことでは壊れないとは思いますが。

側面にノブがあることのメリットもあります。
誤って手が触れて回ることが無いので、誤操作が無い点は良いですね。

打鍵感

HEスイッチを採用したキーボードって安定性のためにガスケット構造を採用しなかったり、硬いプレートを選択することが多いのですが、
HE65 Magはガスケット構造を採用しています。
柔らかい打鍵感で長時間の使用でも、疲労を感じにくい構造になっています。

打鍵音については、カチャカチャとメカニカルキーボードらしい音です。
同社のTH85のような、吸音サンドウィッチ構造を採用したキーボードと比較すると音は大きめです。

スタビライザーの処理は流石のEpomakerで、金属音がカチャカチャ響くことはありませんでした。

打鍵音については以下動画で確認可能です。

競合製品と比較してEpomaker HE65 Magが優れている点、劣っている点

8000Hz、ラピッドトリガー対応キーボードとしてはお買い得な点がメリットです。
しかも安心のEpomaker製ですから、よくわからないメーカーとは品質、安心感が違います。

半面、他社製品と比べるとソフトウェアに癖があります。
日本語に対応していない点も含めて、ユーザーインターフェースが少し劣っていると感じます。

磁気ホール式スイッチの設定は慣れてないと難しいかも・・・

最後に項目毎の評価をお伝えします。

打鍵感
悪い
良い(気持ち良い)
カスタマイズ性
低い
高い
使い勝手
悪い
良い
コスパ
悪い
良い(お買い得)
総合点
悪い
良い

まとめ

Epomaker HE65 Magは、まさに「隙のない」ゲーミングキーボードでした。
ラピッドトリガー、無線接続、8000Hzポーリングレートという、ゲーマーが求める全ての要素を高次元で実現しています。

特に、ラピッドトリガー機能は、一度体験すると他のキーボードには戻れないほどの感動を与えてくれます。
コンマ1秒を争うゲームにおいて、その差は歴然です。また、無線接続の安定性や8000Hzの滑らかな操作感も、ゲームプレイを大きく向上させてくれるでしょう。

そんな高性能なHE65 Magですが、価格も魅力的であります!

HE65 Mag以上のコスパをもとめるならHE68がおすすめです。

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この記事を書いた人

IT技術者でありDTMer
EDMの作曲を始めたところ楽しさに気づき、ロック以上にハマっています。
楽器はギターを弾いており、バンドではギタリストとしても活動しています。

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