Epomaker Hack 59 レビュー【コンパクトなのに多機能!】VIA対応で大満足

Epomaker Hack 59本体の画像 アイキャッチ画像

今回はEpomakerのメカニカルキーボード、Hack 59をレビューします。

Epomaker Hack 59は、コンパクトな59キーレイアウトでありながら、
VIA対応で高度なカスタマイズが可能なキーボードです。

名前でハッと気付くかもしれませんが、このキーボードはHHKB配列を採用し、プログラミングやコーディングに最適なキー配置となっています。

Hack 59はキーボードを持ち運びたいけど、機能にも妥協できない方におすすめです。

Epomaker Hack 59
総合評価
( 4.5 )
メリット
  • コンパクトなHHKBレイアウト
  • VIA対応による高いカスタマイズ性
  • 優れた打鍵感
デメリット
  • キーレイアウトに慣れる必要がある
  • ソフトウェアが日本語非対応

この記事は、Epomakerさんから商品提供を受けて作成しています。

目次

Epomaker Hack 59の特徴

コンパクトな59キーレイアウト

Epomaker Hack 59は、一般的な104キーレイアウトよりも大幅にコンパクトな59キーレイアウトを採用しています。
デスクスペースを有効活用したい方や、ミニマムなデザインを好む方におすすめです。

このコンパクトな配列はHHKB配列と呼ばれるもので、ホームポジションから打ちにくい最下段の両端を削ったレイアウトになっています。

VIAに対応した高度なカスタマイズ性

VIAに対応しており、キーマップの変更、マクロの設定、高度なカスタマイズが可能です。

ホットスワップ対応

ホットスワップに対応しており、半田付け無しで簡単にキースイッチを交換できます。
好みに合わせてスイッチを選ぶことで、自分だけの打鍵感を追求できます。

もちろんキーキャップもCherry MX互換であれば、好みのデザインのキーキャップに交換可能です。

さらに!

キースイッチとキーキャップの交換に必要なツール、「キーキャッププラー」、「キースイッチプラー」も付属します。

優れた打鍵感

5層のサンドウィッチ構造で不快な残響音を抑制し、ガスケット構造で柔らかい打鍵感を実現しています。
疲労感を軽減してくれるので、長時間使用する方にもおすすめのキーボードです。

基本スペック

Hack 59販売サイト

スクロールできます
項目Cypher 96
レイアウトUS
キー数59
キーキャッププロファイルCherry
キーキャップ素材PBT(昇華印刷)
キーマウントプレート素材PC
キースタビライザープレートマウント
チルトスタンド2段階
本体サイズ302.7 x 40 x 118.5mm
重量0.68kg
ケース素材ABS
接続方式有線(Type-c) / Bluetooth / 無線(2.4GHz)
バッテリー容量3000mAh
ポーリングレート1000Hz (USB, 2.4Ghz), 125Hz (Bluetooth 5.0)
レイテンシー3ms (USB), 5ms (2.4Ghz wireless), 15ms (Bluetooth 5.0)
ホットスワップ対応
Nキーロールオーバー対応
バックライト対応
Hack 59公式サイト

キースイッチについて

Epomaker Hack 59は「Flamingo Switch」と「Wisteria Linear Switch」の2種類のキースイッチから選択可能です。
それぞれのスペックは以下の通りです。

スクロールできます
項目Wisteria(Linear)Flamingo
タイプリニアリニア
ステム素材POM+PTFEPOM
ハウジング素材PC top housing,
PA66 bottom housing
PC housing
ピン数55
アクチュエーションポイント押下圧45gf47gf
底打ち押下圧(Bottom force)60gf
アクチュエーションポイント2mm1.5-2mm
総ストローク3.6mm3.8mm
スプリング20.4mm
耐久性1億回

私は「Flamingo Switch」を選択しました。

それぞれのキースイッチを分解した詳細については以下の記事で紹介しています。

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外観

パッケージ

Epomaker Hack 59パッケージの画像 青基調の箱
Epomaker Hack 59パッケージの画像 技適マーク有り

新しいモデルについては、パッケージにも技適マークが印刷されるようになりましたね!

付属品

Epomaker Hack 59付属品の画像 モノクロの取説、黒のキープラーとUSBケーブル
  • 有線接続兼、充電用USBケーブル
  • マニュアル
  • キーキャップキースイッチプラー
  • 替えのキースイッチ(3つ)

以上が付属します。

本体

Epomaker Hack 59本体の画像 本体正面 黒のケースにメインキーのみ灰色
Epomaker Hack 59本体の画像 本体裏面 黒一色
Epomaker Hack 59本体手前の画像
Epomaker Hack 59本体奥側の画像
Epomaker Hack 59本体の画像 電子測りで重量計測 625gと表示されている

実測重量は625gでした。
カタログ値はケーブル込みかな。

チルトスタンド

Epomaker Hack 59本体の画像 チルトスタンドの拡大写真
Epomaker Hack 59本体の画像 チルトスタンドを1段階開いた状態
Epomaker Hack 59本体の画像 チルトスタンドを2段階開いた状態

2段階調整が可能なチルトスタンドが備わっています。
また、チルトスタンド側にも滑り止めラバーが貼られているので安心して使用できます。

Epomaker Hack 59本体側面の画像
Epomaker Hack 59本体側面の画像 チルトスタンドを1段階開いた状態
Epomaker Hack 59本体側面の画像 チルトスタンドを2段階開いた状態

USBレシーバー収納部

Epomaker Hack 59本体億側のコネクタ部の画像
Epomaker Hack 59本体億側のコネクタ部の画像 USBレシーバーを外した状態

本体奥側に接続方式切替スイッチ、充電兼優先接続用USB-typeCコネクタ、USBレシーバーが収納されています。

USBレシーバーは磁石の力でスチャっと嵌ります。

バックライト

Epomaker Hack 59本体のバックライトを店頭した画像

キー部分とESCの横部分(ロゴ部分)が点灯します。
それぞれの部分でカスタマイズ可能です!

特殊キーの一覧

Cypher 96は特定のコンビネーションキーで特殊操作が可能です。

以下に一覧にしているのでご参考ください。

Windows用の特殊キーを確認する
FN + F1

PC

FN + F2

ブラウザ

FN + F3

メール

FN + F4

電卓

FN + F5

メディアプレイヤー

FN + F6

再生停止

FN + F7

前の曲

FN + F8

再生/一時停止

FN + F9

次の曲

FN + F10

ミュート

FN + F11

ボリュームダウン

FN + F12

ボリュームアップ

FN + WIN

Winキーロック

FN + T

プリントスクリーン

FN + Y

スクロールロック

FN + U

PAUSE

FN + G

INSERT

FN + H

HOME

FN + J

PGUP

FN + B

DELETE

FN + N

END

FN + M

PGDN

FN + 1

F1

FN + 2

F2

FN + 3

F3

FN + 4

F4

FN + 5

F5

FN + 6

F6

FN + 7

F7

FN + 8

F8

FN + 9

F9

FN + 0

F10

FN + –

F11

FN + =

F12

MAC用の特殊キーを確認する
Fn + F1

F1

Fn + F2

F2

Fn + F3

F3

Fn + F4

F4

Fn + F5

F5

Fn + F6

F6

Fn + F7

F7

Fn + F8

F8

Fn + F9

F9

Fn + F10

F10

Fn + F11

F11

Fn + F12

F12

FN + T

F13

FN + Y

F14

FN + U

F15

FN + G

INSERT

FN + H

HOME

FN + J

PGUP

FN + B

DELETE

FN + N

END

FN + M

PGDN

FN + 1

画面輝度を下げる

FN + 2

画面輝度を上げる

FN + 3

スケジュールセンター

FN + 4

スタートアップ

FN + 7

前の曲

FN + 8

再生/停止

FN + 9

次の曲

FN + 0

ミュート

FN + –

音量を下げる

FN + =

音量を上げる

無線モード系の特殊キーを確認する
FN + Q

短押しでBluetooth1、長押しでペアリングモードになる

FN + W

短押しでBluetooth2、長押しでペアリングモードになる

FN + E

短押しでBluetooth3、長押しでペアリングモードになる

FN + R

短押しで2.4gHz、長押しでペアリングモードになる

FN + I

Winモード

FN + O

Macモード

FN + S

FN + Z

FN + X

FN + C

FN + 右ALT

数字列とF列を切り替える

FN + 右SHIFT

バッテリー残量確認

ライティング用の特殊キーを確認する
FN + \

バックライトモード切替

FN + ,

輝度-

FN + .

輝度+

FN + ;

バックライト色相を下げる

FN + ‘

バックライト色相を上げる

FN + K

バックライト彩度を下げる

FN + L

バックライト彩度を上げる

FN + [

バックライト速度を下げる

FN + ]

バックライト速度を上げる

FN + TAB

ロゴランプモード切替

FN + 左SHIFT

ロゴランプの色を変える

カスタマイズについて

Hack 59はVIAを使用してキーマップをカスタマイズします。
カスタマイズするには以下手順で可能になります。

VIAへの接続手順を確認する
STEP
JSONファイルをダウンロードする

Hack 59の公式サイト中段にある「 Epomaker Hack59 VIA JSON File」をクリックすることで、JSONファイルダウンロードサイトにジャンプできます。

入手したJSONファイルは適当なフォルダに保存します。

ダウンロードファイルはzip形式なので、忘れずに解凍しておこう!

STEP
キーボードを有線接続する

PCにキーボードを有線で接続します。

STEP
VIAにアクセスして「Design tab」を表示する
VIAの設定画面 Show Design tabの設定変更を促している

はじめにVIAにアクセスします。

トップメニューにある「SETTINGS」をクリックして「Show Design tab」をONに変更する。

STEP
JSONファイルを読み込む
VIAの設定画面 JSONファイルをロードするよう促している

トップメニューの「DESIGN」タブ内にある「Load」ボタンをクリックして、先程ダウンロードしたJSONファイルを選択する。

STEP
Hack 59を接続する
VIAの設定画面 Authorize deviceをクリックするよう促している

トップメニューにある「CONFIGURE」をクリックして「Authorize device +」をクリックして、接続選択ポップアップからHack 59を選択すれば接続完了です!

これでVIA上で各種カスタマイズが可能になります。

VIAの設定画面 キーマップ変更画面 キータイルが沢山並んでいる
VIAの設定画面 ライティング設定画面 スライダーやボタンで構成されている

カスタマイズ出来る項目は以下の通りです。

  • キーマップの変更
  • MACROの登録
  • ライティングの設定
VIAでのキーマップ変更について確認する

VIAは高機能で様々なキーマップの設定が可能です。
機能が膨大で、この記事では全ては解説できませんが、いくつかのポイントを紹介します。

まず使用できるレイヤーですが、合計4レイヤーです。
Any keyに対応していないキーボードがたまに存在しますが、Hack 59は問題無く使用できました。

Any keyを使えばCtrl + Aみないな簡単なコンビネーションキーが登録可能です。

登録についてはキーコードが必要となります。
githubでキーコード表が公開されているので、登録の際はご活用ください。

Any Keyで使える、Windowsショートカット系のコードをいくつか紹介します。

コピー(Ctrl + C)
C(KC_C)
ペースト(Ctrl + V)
C(KC_V)
クリップボード貼り付け(Win + V)
G(KC_V)
ウィンドウを閉じる(Alt + F4)
A(KC_F4)

使用感について

キーレイアウトについて

60%のHHKBレイアウトで、キーレイアウトが特殊なのである程度慣れが必要になります。

慣れれば便利なんだけどね・・・

ただ初期のキーマップも”わかってる”キーレイアウトになっています。
例えばCaps lockキーですが、HHKBではこの位置はCtrlです。
Hack 59では短押しはCaps lock、長押しするとCtrlです。

これは本家以上に使いやすい!

1つのキーに2つのキーを登録できるのはVIAに対応しているからですね。

このように一般的なキーボードとは異なる操作方法となるので注意は必要です。

打鍵感・打鍵音

音についてはコトコトと心地よい音でした。
また、フォームにより不快な残響音は綺麗に抑制されています。

スタビライザーに対するルブもバッチリで、一番気になるスペースバーについても、カチャカチャ音はしませんでした。

打鍵感についてはガスケット構造と、PCマウントプレートにより柔らかい打鍵感でした。
長時間タイピングする方にはおすすめで、疲労感を軽減してくれます。

以下動画で打鍵音の確認が可能です。

おすすめのキースイッチについて

非常に難しい!

個人的にはFlamingo Switchです。
見た目もそうですが、素直なリニアスイッチに対して、すこ~し癖があるスイッチです。
この少しの癖が、タイピングしていて楽しく感じます。

対して、Wisteria Linear Switchは素直なリニアスイッチです。
1stageスプリングが影響していますが、押し始めから、底打ちまで押下圧の変化が少ないですね。
とにかくリニアな押し心地を求めているなら、こちらのスイッチをおすすめします。

カスタマイズ性について

もうVIA対応ですから、言うことないです!

多くの方が満足できるキーマップの設定ができるかと!

HHKBレイアウトで、VIAに対応していて、手に入れ易いキーボードというだけで選択肢の上位に来る方も多いのでは?
私もその一人です!

Epomaker Hack 59 レビューまとめ

Epomaker Hack 59は、コンパクトなボディに収められた、高機能なメカニカルキーボードでした。

VIA対応で、理想のキーマップを作り上げることができます。

また、VIA対応、ホットスワップ対応、コンパクトキーボードとしては非常にお買い得な点も見逃せません!
コンパクトで高機能なキーボードをお探しの方には、強くおすすめします!

Hack 59販売サイト

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この記事を書いた人

IT技術者でありDTMer
EDMの作曲を始めたところ楽しさに気づき、ロック以上にハマっています。
楽器はギターを弾いており、バンドではギタリストとしても活動しています。

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