DTM用PC紹介【DTM用パソコンパーツの選び方】

はじめに

これからDTM用パソコンを組んでみたいと考えている方、
DTM用パソコンのスペックが、どの程度必要なのか知りたい方向けの記事になっています。

目次

筆者PCスペック(2011~2020)

GPU、マザーボードの画像

CPU i7 2600
GPU GTX760
メモリ 8GB(4GB×2)
ストレージ
・システム SSD 240GB
・データ1 HDD 1TB
・データ2 HDD 1TB

主にロック、EDMの作曲に使用していました。
ロックでは楽器の音をマイクやライン録音していたので、CPUスペックは十分でしたが・・・
EDMの作曲を始めるにつれてプラグインシンセサイザーを多用するようになり、
CPUパワーの不足を感じてきました。

他、オーケストラ音源も使用しようとロードしてみると・・・
8GBのメモリでは不足しました。
(沢山の音源をロード出来ない)

そこで2020年6月にPCを組み替えました。

自作PCが気になる方は『自作PCのメリットってある?~今どきのPC選択~』が一度ご覧になって下さい。

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筆者PCスペック(2020~)

マザーボード、CPU、メモリの画像

CPU i7 10700
GPU GTX760
メモリ 32GB(16GB×2)
ストレージ
・システム SSD 240GB
・データ1 HDD 1TB
・データ2 HDD 1TB
・データ3 SSD(NVMe) 1TB

CPUのパワー不足から、最新の第10世代に更新しました。
メモリも容量不足から、32GBに拡張です。
他、音源ライブラリ読み込み時間を短縮する目的でSSD(NVMe)を追加しています。

CPUの選択

CPUの画像

PCの中で頭脳といえるパーツです。
処理速度に影響し、DTMの場合、主にプラグインの処理に使用されます。
曲のジャンルや録音方法で選択肢が異なります。

ロック

バンドアレンジが多く、トラック数が少ない傾向です。
(ドラム、ベース、ギター、ボーカル、他シンセ等)
ギター、ベースを楽器演奏して録音する場合は、CPUの負担はさらに低くなります。
私の使用していたi7 2600でも必要十分でした。

EDM

シンセサイザーをレイヤーして配置する等、トラック数が多い傾向です。
私の使用していたi7 2600でも可能ですが、バウンスしながら作業していたので、
効率が悪くストレスも溜まります。
以上のことからi7 2600よりも高いスペックのCPUが欲しいです。

オーケストラ系

オーケストラアレンジの劇伴、ゲームミュージック等を指します。
トラック数が膨大になる傾向があります。
i7 2600では、負荷の軽い音源を選択するなど制限を設けないと作業出来ません。
現代の音源を使用する場合は、i7 2600では役不足です。

まとめ

ロック 負荷:軽
EDM 負荷:中
オーケストラ 負荷:高

PC自由帳さんでCPUのベンチマーク結果がまとめられてるので参考になります。

以下、今までの内容を踏まえた現行のおすすめCPUです。

ロック向け

EDM向け

オーケストラ向け

メモリの選択

メモリの画像

プラグイン、特にサンプラーで多く使用します。
逆にEDMで多用されるウェーブテーブルシンセ等は、ほとんどメモリを使用しません。

ロック

楽器演奏し録音する場合は、メモリはそれほど使用しません。
ロックの場合、ドラム音源を使用する機会が多くメモリが一番消費されます。
8GBでも可能ですが、16GB以上は欲しいです。

EDM

ウェーブテーブルシンセがメインとなる為、ほとんどメモリを使用しません。
ドラムもサンプルを切り貼りする機会が多いため、8GBでも作業は可能です。
但しトラックが多いので8GBでは都度バウンスしていました。

オーケストラ系

オーケストラ音源を使用すること、オーケストラではパートも多いのでメモリを大量に使用します。
8GBでは作業出来なく、32GB以上欲しいと感じました。

まとめ

ロック 容量:中
EDM 容量:小
オーケストラ 容量:大

メモリはPCパーツの中では安価なので、なるべく容量の多いメモリを選択するのが無難です。
また、相性問題が発生し易いので、マザーボードメーカーが動作確認しているメモリが安全です。
(crucialのメモリは安定性が高いのでおすすめです)

以下、容量別おすすめメモリです。

4GB×2

8GB×2

16GB×2

32GB×2

ストレージの選択

DTMでは音源のライブラリ、プロジェクトのオーディオデータで多く使用します。
昨今ではSSDとHDDの値段が変わらないこと、
通常使用であればSSDの方が高耐久であることからSSDをお勧めします。
私はHDDを2台接続していますが、都度壊れる前に(SMARTエラーが検出されたら)交換しています。
使用環境に強く依存しますが、私の場合10年くらいで寿命になります。

他、最近ではNVMe規格のSSDが高速でおすすめです。
オーケストラで巨大なサンプラー、ライブラリを読み込む場合に便利です。

私も使用していますがWDのストレージは安定しているのでお勧めです。
増設は容易なので、最初は1TBから始めて必要に応じて追加する形を推奨します。

おすすめストレージ

1TB SSD

1TB SSD(NVMe)

最後に

PCパーツの選び方を紹介しました。
時代が進むにつれて、DTMで使用するプラグインも要求スペックが高くなっています。
自作パソコンであれば、パーツ単位でグレードアップが可能なのでメーカーパソコン等と比べるとコストが低くなります。

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