オーディオテクニカ AT8700Jレビュー【安定感抜群なマイクアーム】

AT8700jをデスクに固定して使用している状態の画像

ボーカルの録音やゲーム配信では高音質なマイクはもちろんですが、それを支えるマイクアームも重要です。
だけどマイクアームって安いものから高いものまで種類が多くて、何を選んだら良いのか迷っちゃうよね。

そこで今回は、オーディオテクニカ「AT8700J」をレビューします。
AT8700Jは、安心のオーディオテクニカ製で、安定感が高くさまざまな用途に対応するマイクアームです。

この記事では、AT8700Jのメリットやデメリット、使用感を詳しく解説します。
マイクアームを検討している方は、ぜひご参考ください。

はじめに総合評価をお伝えします。

オーディオテクニカ AT8700J
総合評価
( 3.5 )
メリット
  • 安定性に優れている
  • 頑丈
  • 白、黒の2色展開
  • シンプルなデザインでインテリアの邪魔にならない
デメリット
  • 価格がやや高い
  • 可動部が想像以上に固い
  • 剛性が高く振動が伝わりやすいのでショックマウント推奨
目次

AT8700Jの特徴

クランプ式マイクアームでデスクに設置可能

テーブルなどにクランプで固定するタイプのマイクアームです。
とくにゲーム実況や配信で重宝する商品です。

マイクの耐荷重が2kg

がっしりした製品で、2kgまでのマイクを保持可能です。

2kgを超えるマイクなんてないと思うけど・・・
とにかく頑丈な作りです。

AT8700Jの基本スペック

スクロールできます
耐荷重2kg
可動距離680mm
取り付けネジ寸法5/8インチネジ
調整範囲 アーム取付部360°
調整範囲 マイクロホン取付部270°
調整範囲 上部アーム部180°
調整範囲 下部アーム部135°
上部アームサイズ430mm
下部アームサイズ398mm
テーブルクランプ最大開口50mm
重量 本体1,030g
重量 クランプ172g
白 or 黒
AT8700J公式サイト

AT8700Jの外観

梱包状態

段ボール箱にエアプチで梱包されている

化粧箱はなく、段ボール箱に収納されています。
また、各パーツはエアプチで梱包されています。

付属品

取説、保証書、クランプ、合計3つの付属品
  • 取説
  • 保証書
  • クランプ

以上が付属していました。

アーム本体

面ファスナーがアーム本体に取り付けられている
アーム全体が白色

アーム本体に、ケーブルを留める面ファスナーが2つ取り付けられていました。

マイク取り付け部のネジ径は5/8インチです。

マイク取り付け部の拡大写真
マイク取り付け部(5/8インチ)

多くのショックマウントは5/8インチですが、3/8インチネジの場合はアダプターが必要になります。
もしマイクにネジアダプターが含まれていない場合は3/8アダプターを用意しましょう。

AT8700Jを使って感じたこと

アームの調整範囲は普通

下部アーム部135°、上部アーム部が180°これがアームの可動範囲です。
数字だけ見ると十分に感じますが、思った以上に制約があります。

ディスプレイ下側からマイクアームを通す

ディスプレイの下側からマイクアームを通すことも可能ですが、ディスプレイの下側に約120mmの隙間が必要になります。

マイクを使用しない場合にアームが邪魔に感じる

下部アームを真っすぐにすると、上部アームは30°程度傾く
下部アームを真っすぐにした状態

マイクの使用中は問題ないですが、マイクを使用しない場合にアームを天井方向に真っすぐ伸ばすことが出来ない点は注意です。

下部アームを天井方向に向けた場合、上部アームはかなりお辞儀(約30°傾く)します。

アームの長さも普通

スペックの可動距離が水平方向の長さになります。

デスク天板の奥に設置する場合の注意事項

680mmなので、デスクの奥行きが600mm以下であれば口元にマイクを持ってくることが可能です。
私は奥行800mmのデスクを使用していますが、マイクが少し口から離れます。

奥行き800mmのデスクに設置した状態
奥行き800mmのデスクに設置した状態

ディスプレイ裏からマイクを吊るす場合の注意事項

下部アームサイズが398mmなので、モニターサイズ、設置方法によってはディスプレイの上からマイクを吊るすことが難しい可能性があります。
天板からモニター上辺までの高さが550mmを超える場合は、設置方法を工夫する必要が出てくる可能性があります。

ケーブルは内蔵出来ないが見た目も悪く無く、設置が簡単

ケーブルは内蔵できませんが、アーム可動部(丸い部分)にはケーブルスリットが用意されています。
また、アーム部分には付属の面ファスナーでケーブルを固定することが可能なので、見た目がスッキリします。

アーム可動部のケーブルスリットの拡大写真
アーム可動部のケーブルスリット
面ファスナーでケーブルを固定した状態
すっきりした見た目
面ファスナーでケーブルを固定

内蔵式は見た目では優れていますが、ケーブルの取り換えが大変なので、AT8700Jの仕様のほうがメリットと感じる人も少なくないはず。

ケーブルはすっきりしたけど、黒いから本体色に合わせて白いケーブルが欲しいね

振動を思った以上に拾う

ショックマウント経由でマイクを固定している画像

アーム自体の剛性が高く、机の振動をマイクに伝えてしまいます。

感度が高いコンデンサーマイクを使用する場合は、ショックマウントは必須と感じました。
重いマイクでも安定して保持するために、このような仕様になっているんでしょうね。

通常のコンデンサーマイク(500g前後)であれば安定感は抜群で、ビクともしません。

アーム可動部が固い

AT8700Jの最大の弱点だと感じました。

アームの可動部が想像以上に固いです。
取説内にも「アーム可動部が固く設計されている」と記載があるので、これは仕様のようです。

マイクアーム先端を持って動かすと、根本が破損しそうなくらい固いので、根本の可動部をしっかり持って調整することをおすすめします。

根本を保持してアームを動かしている
根本を保持してアームを動かしている

頑丈

安いマイクアームのマイク取り付け部は貧弱で壊れやすいです。

ですがAT8700jは耐荷重2kgの仕様を満足する為か、マイク取り付け部も頑丈な作りをしています。
固定用ノブは軽い力で回すことが出来、しっかり固定されます。

安いマイクアームだと、マイクを固定するために固く締めると壊れちゃうんだよねぇ。

マイク固定ノブの拡大写真
安いマイクアームは固定ノブが壊れがち・・・AT8700jは非常にしっかりしている

5段階評価

最後に各項目を5段階評価でお伝えします。

価格
高い
安い
耐久性
悪い
良い
デザイン
悪い
良い
使い勝手
悪い
良い

まとめ

今回はオーディオテクニカのマイクアームAT8700Jをレビューしました。

高い安定感は重量級のマイクでも安心して使用できますが、ネックは可動部が固いことでした。

可動部の固さは、マイクの位置を変える頻度が低い場合にはデメリットに感じないので、このような用途であれば特におすすめできます。

以下記事でおすすめのコンデンサーマイクを紹介しています。
マイクアームのお供に如何でしょうか。

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この記事を書いた人

IT技術者でありDTMer
EDMの作曲を始めたところ楽しさに気づき、ロック以上にハマっています。
楽器はギターを弾いており、バンドではギタリストとしても活動しています。

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