Spider Vシリーズとは
一言で云うとデジタルギターコンボアンプです。
ギター用のコンボアンプ(アンプとスピーカーが一体)で、アンプはアナログ回路ではなく、所謂アンプシミュレーターになっています。
LINE6はアンプシミュレーターを広めたメーカーで当時はPODシリーズを軸に展開していました。
このお得意のアンプシミュレーター部をコンボアンプに取り入れたモデルになります。
購入理由、用途
購入モデル
私の購入したモデルはV120のワイヤレスパックと呼ばれるもので、
120Wの出力のアンプにRelay G10というワイヤレストランスミッターが付属します。
(ワイヤレスレシーバーはアンプ本体に内蔵されています)
ワイヤレストランスミッターについては『Line6 Relay G10t【お手軽ギターワイヤレス】機材レビュー』で詳しく紹介しています。
購入理由
昔、断捨離した際に主要アンプを売却したので、アンプが手元に無く、バンド活動を再開するにあたり、スタジオ練習やライブ演奏用に購入しました。
また、出力が120Wと高いので簡素なステージ(モニター無し等)での使用に耐えられる点、ワイヤレストランスミッターとセットで6万円を切る価格、デジタルアンプの使い勝手から購入を決定しました。
用途
購入理由にも書きましたが、スタジオ練習とライブ演奏用です。
スタジオ練習やライブ演奏の場合、備え付けのギターアンプを使用するのも手ですが、このアンプを持ち込むと下記メリットがあります。
・家で音作りが完結する
・持ち込み機材が少なくなる(ギターとアンプのみ)
・細かいセッティングが可能
・設定したパッチの呼び出し、切替、セッティングが容易なこと(PCでセッティング可能)
・機材が少ないのでトラブルが起きにくい
・準備時間が短い
逆にデメリットは
・アンプを持ち運ぶ必要がある
とデメリットに対して、メリットが多いので私はV120アンプを持ち込んで活動しています。
※車で移動、持ち運ぶのでデメリットとは云えないですが
外観
前面
各種コントロールノブ、スイッチ、
左端がインプット、
右端がヘッドフォンアウトです。
LCDが搭載されている点がギターアンプとしては特殊で、パッチの設定や確認用モニターになります。
普段使用する場合は右のマスターボリュームで音量調節するだけです。
他設定は緊急時以外は触りません。
アンプやエフェクト等の設定は基本的にPC上で「Spider V Remote」というアプリを介して行います。
ワイヤレストランスミッターG10の充電はアンプのギターインプットに接続することで可能です。
背面
背面には接続関係の端子が配置されていて、左から順に
・電源スイッチ
・電源ケーブル挿入口
・USB端子(iPad/iPhone ⇔ PC/アンドロイドの排他)
・FBV PEDAL端子(フットコントローラー)
・AUX IN
・グランドリフトスイッチ
・ダイレクトアウト端子(ミキサーやオーディオインターフェイスに接続)
と、配置されています。
演奏する際はFBV PEDALに「FBV EXPRESS MKII」というフットコントローラーを接続して使用しています。
BV EXPRESS MKIIについては『Line6 FBV Express MK2【コンパクトフットコントローラー】機材レビュー』で詳細レビュー中です。
音質
V120は12インチユニットとツイーターで構成されているので、バランス良い音が出力されます。
高域はキンキンせずマイルドで、低域はかなり強く出力されます。
基本的な音質調整はアンプシミュレーターで行うので、どんな音も作れる懐の広さ。
ただアンプシミュレーターっぽい音はします。
具体的には高域の解像度が低く、再現性も低いですが、バンドアンサンブルでは扱いやすい音になります。
エフェクトはかなり搭載されているので組み合わせは自由自在です。
イコライザーはQが固定されたパラメトリックタイプが搭載されています。
バンドで使用する場合はベース帯域とかなり被るので、低域をイコライザーでバッサリカットします。
高域は比較的マイルドなのでカットはあまり必要有りません。
音圧は120Wだけあって、十分です。
モニターの無いステージでも、このアンプの出音でモニタリング可能です。
また、最小音量はかなり小さいので家での練習もスピーカー出力で可能です。
(家で練習する場合はヘッドフォンアウトを使用する方が良いですが)
最後に
LINE6 Spider V120を紹介しました。
特に色々な音色、複雑な音色を沢山使う場合はおすすめです。
これ一台で完結出来るので、機材も減りますしお財布にも優しいです。
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