Relay G10とは
Line6のギターワイヤレスシステムRelayシリーズの普及帯となるモデルG10です。
他10,70,75,30,50,55,90とモデル展開されています。
G10のスペックは以下の通り
伝送範囲:見通し40m
Line6公式サイト
バッテリー持続時間:約6時間
周波数スキャン機能:有り
接続端子:1/4”オス・アンバランス
スリープモード:有り(オーディオ信号が4分以上ない場合)
レイテンシー:2.9ms (RF2 mode)
周波数特性:10Hz – 20kHz
ダイナミックレンジ:112dB
キャリア周波数:2.4GHz
簡単に特徴をまとめると、
小型、内臓充電バッテリー、音質十分な、お手軽ワイヤレスシステムです。
このG10tは1万円ちょっとで購入可能です。
使い方
充電はレシーバーに接続するとレシーバーを経由して充電されます。
他、レシーバーを内蔵するLine6のSpider VシリーズのV60モデル以上のインプット端子に接続すると充電出来ます。
Line6 Spider Vアンプについて詳しく知りたい方は『LINE6 Spider V120レビュー【多機能デジタルギターアンプ】』が参考になります。
演奏する場合はギターのジャックに直接G10tを挿入します。
すると、レシーバーと接続されます。
この時、空いている周波数チャンネルを自動スキャンし設定されます。
ステージ等で複数のワイヤレスシステムを使用する場合は、オートスキャン出来ないシステムからチャンネルを決定し、オートスキャン可能なG10等は最後に起動します。
こうすることで、チャンネルバッティングを防ぐことが可能です。
ギターに接続した後は、ギターの演奏をするだけでレシーバーを介してアンプ等から音が出ます。
ステージやライブ演奏で注意することは、オートスリープモードが搭載されていることです。
MC等で演奏しない状態が4分近くある場合、G10がスリープすることがあります。
スリープした場合、ギターの弾き始めの音がレシーバーに送信されないので、無音の時間が3秒程度発生します。
(スリープからのウェイクアップにはギターの出力(演奏)が必要です、この出力をトリガーにウェイクアップします)
これを防ぐには、演奏を始める前に出力機(ギターアンプやエフェクター等)の音量をゼロにした状態で、ギターの弦を弾きます。
これにより無音状態でG10が起動するので、出力機の音量を上げて演奏を開始します。
使い勝手
小型なので持ち運びが容易で、準備が簡単なので時間もかかりません。
(アンプを準備してギターにG10を挿すだけで完了です)
あまりに小型なので、取り外すのを忘れてギターを片付けてしまうこともあります。
充電式内臓バッテリーなので、充電切れで充電を忘れていると演奏出来ません。
よって、保険の為にシールドケーブルも合わせて持ち込みます。
上記の充電切れを避けたい場合は、交換式(単3電池駆動等)バッテリーに対応しているワイヤレスシステムを採用するしかありません。
ですが私は、ステージで充電切れを起こしたことは一度もありません。
このRelay G10はバッテリー残量も送信しているので、対応しているレシーバーやSpiderVアンプで電池残量が表示されます。
演奏前に一度電池残量を確認しておけば充電切れを防ぐことが可能です。
伝送範囲も十分なのでステージから降りても一般の方が使用するホールであれば、電波が届かないという事態も起こりません。
地味に便利な点として、ギタージャックから外す時に、トランスミッターがミュートされる作りになっているので、アンプ等からノイズが発生しません。
音質
周波数特性が 10Hz – 20kHzなので十分です。
またレイテンシー(2.9ms)も気になりません。
ステージで有線となると、かなり長いシールドケーブルを使用するので、G10でワイヤレス化するとノイズがかなり減ります。
聴感上はシールドケーブルと比較して音質面の劣化は感じなく、ノイズが減少するので音質が向上したと感じます。
最後に
今回は私が使用しているワイヤレスシステムLine6 Relay G10のトランスミッターG10tを紹介しました。
昨今、普及帯のワイヤレスシステムが各社から販売されているので、アマチュアでもワイヤレスシステムを使用する方が増えました。
ワイヤレスは非常に便利なので、導入の検討をおすすめします。
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