REDMI Pad 2 Proレビュー!「3万円台の衝撃」ゲーム性能・カメラ・使い勝手を徹底検証

Redmi Pad 2 Pro本体の写真 レビュー記事のアイキャッチ画像

低価格帯ながら、12.1インチの大画面2.5K/120HzディスプレイやSnapdragon 7s Gen 4を搭載し、「3万円台の衝撃」として注目を集めるREDMI Pad 2 Pro。

この記事では、その驚異的なコストパフォーマンスが実使用においてどこまで通用するのかを徹底検証します。
最新のゲーム性能、カメラの使い勝手、そして普段使いにおける快適性を詳細にレポートします。

新時代の高コスパタブレットが本当に「買い」なのか、その実力を深掘りします。

REDMI Pad 2 Pro
総合評価
( 4 )
メリット
  • 大容量バッテリー
  • 軽いゲームが快適に動作
  • ディスプレイサイズ
  • 価格以上の質感
デメリット
  • 携帯性
  • 重い3Dゲームは苦手
  • 屋外での視認性
目次

REDMI Pad 2 Proの特長

はじめにREDMI Pad 2 Proの特長を紹介します。

圧巻の12.1インチ 2.5K/120Hzディスプレイ

一般的なタブレットよりも一回り大きい12.1インチの大画面を搭載。
さらに、高精細な2.5K(2560×1600)解像度と、非常に滑らかな120Hzのリフレッシュレートに対応しています。
この組み合わせにより、動画視聴やWebブラウジング、ゲームにおいて、驚くほど鮮明で応答性の高いビジュアル体験を提供します。

ミドルクラスを超える処理能力:Snapdragon 7s Gen4

SOCにQualcomm Snapdragon 7s Gen4を搭載しています。
この4nmプロセスで製造されたチップセットは、ミドルクラスに値し一般的なエントリークラスのタブレットと比較して高い処理能力を持ちます。
これにより、日常的なマルチタスクや高負荷になりがちなWebブラウジングはもちろん、中程度の3Dゲームも快適に動作させることが可能です。

長時間駆動を実現する超大容量12,000mAhバッテリー

クラス最大級の12,000mAhという非常に大容量なバッテリーを搭載しています。
これにより、長時間の動画視聴やゲームなどでもバッテリー切れの心配が少なく、数日間の通常使用にも耐えうる持続力を実現しています。
さらに、急速充電にも対応しており、充電時間も短縮されています。

臨場感あふれるサウンド体験:Dolby Atmos対応クアッドスピーカー

本体には4基のパワフルなスピーカーが内蔵されており、Dolby Atmosに対応しています。
映画やゲームにおいて、まるでその場にいるかのような没入感のあるサウンドを提供します。
最大音量も向上しており、迫力あるメディア体験が可能です。

高い質感と携帯性を両立したデザイン

アルミニウム合金を採用したユニボディデザインにより、高い質感と剛性を実現しています。価格帯を超えた高級感があり、ベゼル幅も抑えられておりスタイリッシュです。
また、薄さ7.5mm、重さ約610g(5Gモデルは約600g)と、12インチクラスとしては比較的抑えられたサイズと重量で、携帯性も考慮されています。

基本スペック

スペックを確認する
スクロールできます
項目REDMI Pad 2 Pro
サイズ279.80mm x 181.65mm x7.5mm
重量610g
プロセッサーSnapdragon 7s Gen 4
ストレージ & RAM6GB + 128GB / 8GB + 256GB
ディスプレイサイズ12.1インチ
アスペクト比16:10
解像度2560 × 1600(249ppi)
リフレッシュレート最大120Hz
タッチサンプリングレート最大360Hz/ペン使用時 240Hz
輝度500ニット(標準)、600ニット(HBM)
リアカメラ800万画素 1/4インチ、F値2、1080P動画撮影(30fps)、720P動画撮影(30fps)
フロントカメラ800万画素 1/4インチ、F値2.28、1080P動画撮影(30fps)、720P動画撮影(30fps)
バッテリー12000mAh,33W急速充電対応
通信規格Wi-Fi6,SBC、AAC、LDAC,Bluetooth 5.4,IPv6対応
センサー加速度センサー|ジャイロスコープ|環境光センサー|色温度センサー|電子コンパス|ホールセンサー
オペレーティングシステムXiaomi HyperOS 2
REDME Pad 2 Pro公式ページ

外観

パッケージを確認する
Redmi Pad 2 Proのパッケージの写真 白基調のデザインの箱
付属品を確認する
Redmi Pad 2 Proの付属品の写真 マニュアルや充電器,USBケーブル全て白色
  • ACアダプタ
  • SD取り出し用ピン(SIMピン)
  • USB Type-C ケーブル
  • クイックスタートガイド

以上が付属します。

本体

Redmi Pad 2 Proの本体の写真 ホーム画面を表示している
Redmi Pad 2 Pro本体裏面の写真 カメラ部分が目立つ
Redmi Pad 2 Pro本体裏面ロゴ部分の拡大写真
Redmi Pad 2 Pro本体裏面カメラ部分の拡大写真 それほど出っ張っていない

本体にはアルミニウム合金を採用したケースが使われています。
これにより、手に持った際に安っぽさを感じさせない価格帯を超えた高級感があります。

ベゼル幅が抑えられているため、画面占有率が高く、モダンでスタイリッシュな印象を与えます。
起動すると非表示領域が少し目立ち、ケース淵から約8mmあります。

気になるSDカードスロットは、マイクロSDカードが1スロットでした。

本体側面を確認する
Redmi Pad 2 Pro手前側面の写真 何も配置されていない
手前側面
Redmi Pad 2 Pro億側面の写真 ボリュームスイッチやSDカードスロットが配置されている
奥側面
Redmi Pad 2 Pro左側面の写真 スピーカー2つに電源スイッチが配置されている
左側面
Redmi Pad 2 Pro右側面の写真 スピーカー2つに、USB-Cコネクタ、3.5mmジャックが配置されている
右側面
手前側面

何も配置されていません。

奥側面

SDカードスロット、ボリュームスイッチ

左側面

ロック/ロック解除(ジェミニ起動)ボタン、スピーカー2つ

右側面

スピーカー2つ、3.5mmジャック、USB-Cコネクタ(USB2.0)

カメラのでっぱりを確認する
Redmi Pad 2 Pro本体裏面カメラ部分を側面から撮った写真

カメラのでっぱりは最小限に抑えられています。
机にそのまま置いて、ペンでお絵かきする場合は段差が少し気になります。

ベンチマーク

Antutu(v10.5.2)とGeekbench6でベンチマークしました。

Antutu総合72万点なので、軽いゲームなら快適で重いゲームは設定を軽くすれば快適に遊べるレベルでした。

Antutu、Geekbench6ベンチマーク結果を確認する
Redmi Pad 2 ProでAntutuベンチマークを実施した結果
Antutu
Redmi Pad 2 ProでGeekbenchベンチマーク(CPU)を実施した結果
Geekbench6(CPU)
Redmi Pad 2 ProでGeekbenchベンチマーク(GPU)を実施した結果
Geekbench6(GPU)

人気の高い原神、ゼンレスゾーンゼロ、軽いゲーム代表でシャドウバースビヨンド、それぞれのFPSを簡単に測定しました。

原神はグラフィック設定中でフィールドを歩いているときは50-60FPSと快適です。
エフェクトが派手になる戦闘中は少し落ちますが、少し気になるレベルで十分遊べます。

ゼンレスゾーンゼロはグラフィック設定中で、ステージを歩いているときは80-110FPSで快適です。
ですが戦闘で派手なエフェクトやスキル使用時は30FPS程度まで落ちるときもあり、カクツキを感じます。
設定を中から下げたほうが良いです。

シャドウバースビヨンドはグラフィック設定標準で90-120FPSとなり、バトル中も快適に遊べます。

ゲームプレイ中の画像を確認する
Redmi Pad 2 Proで原神をプレイしている画像
原神
Redmi Pad 2 Proでゼンレスゾーンゼロをプレイしている画像
ゼンレスゾーンゼロ
Redmi Pad 2 Proでシャドウバースビヨンドをプレイしている画像
シャドウバースビヨンド

カメラについて

タブレットで撮影する方は少ないかと思いますが、テストしました。

REDMI Pad 2 Proのカメラは割り切ったカメラでとりあえず撮影できるレベルです。
フロント、リアともにレンズひとつでセンサーサイズ、解像度が低くお世辞にも綺麗な写真はとれません。

レンズは一つなので拡大はデジタルズームです。
6倍までクロップズームすると流石にガビガビです。

ズーム画像を確認する
Redmi Pad 2 Proのアウトカメラでデスクを撮影した写真 6倍ズームしているが、デジタルズームなので解像度が悪化している
6倍ズーム画像

もうひとつ、センサーが小さいので暗所性能も低いです。
照明を落として撮影すると、ノイズが目立ちます。

下の画像の照明を落とした写真は、肉眼ではもっと暗く見えますがカメラの感度を上げて明るくしているので、ノイズが目立ちます。

Redmi Pad 2 Proのアウトカメラでデスクを撮影した写真 照明を点灯しているので綺麗に撮れている
照明点灯
Redmi Pad 2 Proのアウトカメラでデスクを撮影した写真 照明を消灯しているので暗所にノイズが目立つ
照明消灯

フロントカメラ、リアカメラ共に画角は35mmフルサイズ換算で20mm程度でした。
手持ちで自撮りも可能な画角です。
ただ、広角なので歪みが気になります。

自撮り撮影の画角及び、インカメラを確認する
Redmi Pad 2 Proの淫カメラで自撮りした写真 顔全体が写っている
6倍ズーム画像
Redmi Pad 2 Proの淫カメラを拡大した写真 カメラホールは小さく目立たない
インカメラは小型で目立たない

カメラはとりあえず付けましたっていうレベルですね。

サウンド・スピーカー評価

スピーカーは左右に2つずつ、計4つ搭載されています。
動画視聴した際は広がりが感じられるので、映画なども単体で楽しめます。

音質についてはドライバーが小さいせいか低音が少し弱いので、音質を求める場合はワイヤレスヘッドフォンの使用をお勧めします。

音量を騒音計で測定しました。
音量設定50%で約65db、100%設定で約90dbでした。

音量は十分です。通常使用で困ることはありません。

測定中の画像を確認する
Redmi Pad 2 Proのスピーカー出力を50%にして騒音計で測定している 表示値は65.0db
50%
Redmi Pad 2 Proのスピーカー出力を最大にして騒音計で測定している 表示値は89.6db
100%

バッテリーについて

REDMI Pad 2 Proの核となるセールスポイントの一つが、クラス最大級となる12,000mAhの超大容量バッテリーです。

12,000mAhという大容量のため、充電には時間がかかりますが、本機は急速充電に対応しています。これにより、就寝前や短時間の休憩中に効率よく充電を回復させることが可能です。

また、最大27Wの有線リバース充電にも対応しており、緊急時には他のスマートフォンなどに電力を供給するモバイルバッテリーとしても利用できる利便性を備えています。

リバース充電は大容量バッテリーならではですね!

総合評価

3万円台のタブレットとして魅力的なスペックです。

安っぽくないデザインにゲームもそれなりに楽しめるSnapdragon 7s Gen4搭載と、価格以上に感じるタブレットでした。

カメラは、はっきり言ってしょぼいですが、その分のコストを他に割いてうまくまとめた印象です。

バッテリーも大容量なので、1泊程度の出張であれば充電器無しでも耐えられる点も魅力的です。
(移動中に重いゲームばかりやっていると、さすがに限界がきますが・・・)

こんな感じでタブレットに求められる機能・仕様にうまくコストをかけたコスパの高いタブレット、それがREDMI Pad 2 Proですね。

その他の気になる点としては画面輝度です。
屋内で使用する場合はまったく問題ありませんが、屋外で直射日光が当たっている場合は画面が暗く感じます。
屋外では影を作ったり工夫をしないと、見難いと感じます。

Redmi Pad 2 Pro本体を日光降り注ぐ屋外で撮った写真
明るさMAXでも炎天下では画面が暗く感じる

ちなみに視野角は十分で、隣同士で座って画面を見ても鮮やかに見えます。

Redmi Pad 2 Pro本体を傾けた写真 液晶の視野角は広く、鮮やかに表示されている
液晶の視野角は十分!
画面
悪い
良い
スピーカー
悪い
良い
カメラ
悪い
良い
処理速度
悪い
良い
総合
悪い
良い

おすすめアクセサリ

私が実際に購入して使用しているREDMI Pad 2 Pro用のアクセサリを紹介します。

液晶保護ガラス

傷防止のために保護ガラスをおすすめします。
(実は先ほどの炎天下での写真は貼り付け済みです)

購入した「Redmi Pad 2 Pro ガラスフィルム 2枚」は名前の通り、保護ガラスや液晶掃除グッズが2セット入っています。

画面が大きいので貼り付けにコツが必要ですが、少しくらいの気泡なら時間経過で抜けます。
失敗しても2枚目があるから安心です!

貼り付ける前にほこりだけは重点的にチェックしたほうがいいよ!

保護ケース

Redmi Pad 2 Pro本体を保護ケースに入れた写真
Redmi Pad 2 Pro本体を保護ケースに入れた写真 裏面はカメラ部分が空いている
Redmi Pad 2 Pro本体を保護ケースに入れカメラ部分を拡大した写真 カメラの段差が無くなりフラットになっている
カメラの段差も無くなる!

ケースは迷いましたが「(2025発売)For Redmi Pad 2 Pro ケース カバー」を購入しました。
フィッティングは問題ありませんが、見た目が少し安っぽいのがマイナスです。

ですが、使い勝手は価格以上です。
カバーを開閉でオートスリープしますし、カバーを折りたたむことでスタンドとして使用できます。
もちろんカバーはマグネットで固定されます。

カバースタンドは2通りの使い方ができますが、角度の浅い平置きタイプはあまり使えませんね。
ペンでお絵かきするには安定性が悪いし、PCのように使用するには角度が浅すぎます。

ケース使用中の画像を確認する
Redmi Pad 2 Pro本体を保護ケースに入れ、立たせた状態を側面から撮った写真
Redmi Pad 2 Pro本体を保護ケースに入れ、立たせた状態を側面から撮った写真 スピーカーなど問題なく空いている
Redmi Pad 2 Pro本体を保護ケースに入れ、寝かせた状態を側面から撮った写真
Redmi Pad 2 Pro本体を保護ケースに入れ、寝かせた状態 キーボードと合わせて表示している
Redmi Pad 2 Pro本体を保護ケースに入れ、立たせた状態 キーボードと合わせて表示している

角度の付けられるタイプは使い勝手が良いです。
動画視聴や、キーボードと併用してPCみたいに使う場合に重宝します。

このケースの弱点は縦置き出来ない点くらいです。

REDMI Pad 2 Proレビューのまとめ

今回はREDMI Pad 2 Proをレビューしました。
本記事の検証を通じて、REDMI Pad 2 Proが「3万円台の衝撃」と呼ばれる理由がわかりましたね。
12.1インチの120Hzディスプレイ、クアッドスピーカー、そして数日間使える超大容量12,000mAhバッテリー、サクサク動作するSnapdragon 7s Gen4、これらの仕様が、この価格に凝縮されているのは凄いです。

最新のハイエンドゲームを快適にプレイするには限界があるものの、動画視聴、Webブラウジング、電子書籍、軽めのマルチタスクといったタブレットの主要な用途においては、最高のコストパフォーマンスを提供します。
高性能と大画面を低予算で手に入れたいユーザーにとって、魅力的な選択肢となるでしょう。

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この記事を書いた人

IT技術者でありDTMer
EDMの作曲を始めたところ楽しさに気づき、ロック以上にハマっています。
楽器はギターを弾いており、バンドではギタリストとしても活動しています。

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